漬物や梅干しでお馴染み!塩漬けの基礎とレシピご紹介
作成日: 2021/11/05
食品を長く保存できる方法のひとつ、塩漬け。あまり家庭料理には関係ないイメージでしょうか。しかし、食卓によく出る野菜の漬物や梅干しなども、塩漬け食品のひとつなんですよ。
塩漬け食品は料理の材料として使うと、ギュッとつまった旨みで味わいをアップしてくれて便利なんです。この記事では、家庭でできる塩漬け食品の作り方や、塩漬け食品を活用したレシピをご紹介します。
塩漬けとは
塩漬けとは「塩蔵(えんぞう)」とも呼ばれる、昔からある食品保存方法のひとつです。
肉や魚、野菜などを塩に漬けておくと、浸透圧によって食材の水分が引き出され、細菌など微生物の利用できる水分が少なくなります。そのため、塩漬けにしておくと細菌が繁殖しにくくなるのです。さらに、塩味をしっかりつけることもできますよね。
塩漬けは食材を傷みにくくし味もつけられる、合理的な保存方法といえます。
代表的な塩漬けの食品とレシピ
身近にある塩漬け食品といえば、漬物や梅干し、コンビーフなどがありますよね。また、沖縄では「スーチカー」と呼ばれる塩漬け食品が親しまれています。ここでは塩漬け食品の作り方や、塩漬け食品を利用したレシピをご紹介します。
【漬物】
漬物とは、いろいろな食品を塩などに漬け、長期保存できるようにしたものです。野菜の漬物は、冬の間は野菜がとれなかった時代の貴重な保存食品でした。以下では、家庭でも手軽にできる野菜の漬物をご紹介します。
塩の量が少ない、薄味の漬物は長期保存に向かないので、早めに食べてくださいね。
きゅうりの塩漬け
ポリ袋を使って作る、手軽なきゅうりの塩漬けです。大葉を加えると爽やかな風味が加わりますよ!きゅうりは皮を縞目にむくと味が染みやすくなり、青臭さも軽減できます。
白菜の塩漬け
ジッパーつき保存袋で作る、本格的な白菜の塩漬けです。昆布や唐辛子を一緒に漬けると、旨みやピリッと感が加わってワンランク上の味になりますね。
大根の塩漬け
材料は大根と塩だけ!箸休めにもぴったりな大根の塩漬けです。冷蔵庫で余りがちな大根も、塩漬けにすれば簡単に食べきれますよ。お弁当の隙間うめおかずにもおすすめです。
かぶの塩漬け
かぶのほんのりした甘みが塩味を引き立てる、かぶの塩漬けです。かぶの葉も一緒に漬ければムダなく食べきれますね。保存袋の中でかぶを塩で揉み、冷蔵庫に入れておくだけで簡単に作れます♪
大葉の塩漬け
大葉と塩を交互に重ねて作る、ちょっと変わった漬物です。漬けた大葉はおにぎりに巻いたり、刻んで焼うどんの具にしたりと色々使えます。料理を一気に爽やかにしてくれる、便利な一品です。
らっきょうの塩漬け
らっきょうといえば酢漬けが定番ですが、シンプルな塩漬けもおいしいですよ。漬けたらっきょうは10日ほどで食べごろになります。塩抜きしてそのまま食べても、刻んで調味料として使ってもいいですね。
島らっきょうの塩漬け
沖縄で親しまれる島らっきょうを塩漬けにしました。シンプルな塩漬けは、香りの強い島らっきょうの魅力を引き立てますね。ご飯のお供はもちろん、お酒のおつまみにもおすすめです。
【梅干し】
梅干しは梅の実を塩に漬け、天日に干した保存食です。平安時代から親しまれている、とても長い歴史を持つ塩漬けなんですよ!以下では家庭でできる梅干しの作り方をご紹介します。
梅干しの作り方
ジッパーつき保存袋を使って、家庭でも手軽に作れるようアレンジしました。梅は完熟梅を使い、ヘタとりなどは傷をつけないよう丁寧に行いましょう。梅に塩をまぶして保存し、梅酢が上がってきたら赤紫蘇を加え、最後は天日に干して仕上げます。3ヶ月~半年ほどおくと食べごろですよ♪
【コンビーフ】
コンビーフとは牛肉を塩漬けにして加熱したものです。私たちにとって身近なのは、加熱後の牛肉をほぐして缶詰にしたタイプですよね。
缶詰のコンビーフはそのまま食べることもできますが、食材と和えたり、炒めものの具にしてもおいしいですよ!ここでは、コンビーフを使ったレシピをご紹介します。
コンビーフポテト
ホクホクじゃがいもに旨みたっぷりのコンビーフが絡む人気メニューです。じゃがいも、玉ねぎ、コンビーフはどれも日持ちするので、常備しておけばサッと作れます。
コンビーフのおつまみパテ
コンビーフと玉ねぎ、クリームチーズで手軽に作るオシャレなパテのレシピです。クラッカーなどにのせても、サンドイッチに挟んでもおいしいですよ。ワインやウイスキーのおつまみにもおすすめです。
ネギ塩コンビーフ丼
火を使わずに作れる、コンビーフの丼メニューです。香りのいいネギ塩ダレと濃厚な卵黄はコンビーフと相性抜群!思わずご飯をかき込みたくなってしまいます。
【スーチカー】
スーチカーとは、豚肉を塩漬けにして熟成させ、茹でで塩抜きした沖縄料理のひとつです。「スー」は塩、「チカー」は漬けるを意味しています。スーチカーはそのまま焼いておつまみにしても、煮込み料理に使ってもおいしいです。スーチカーを使ったレシピをご紹介します。
カリカリスーチカーの野菜包み
スーチカーの旨みをシンプルに楽しめる、野菜たっぷりのレシピです。大葉や赤パプリカなど、色の濃い野菜を使うと彩りがいいですね。みょうがやきゅうりなど、お好みの野菜でアレンジしてもおいしいです。
スーチカーのポトフ
スーチカーの味わいをじっくりスープに引き出したポトフです。キャベツやにんじんの甘みもホッとさせてくれますね。野菜は大きめに切ってゴロゴロ感を楽しみましょう。
熟成された旨みが魅力!塩漬け食品を使いこなそう
塩漬けの基礎知識と、塩漬け食品のレシピをご紹介しました。ポリ袋や保存袋を使った漬物は、手軽に作れてあと一品欲しいときに便利ですよね。コンビーフやスーチカーを料理に使うと、熟成された旨みを存分に楽しめます。
塩漬けと聞くとちょっと難しそうですが、実際は手軽に作れたり、使えるものがたくさんありますよ。ぜひ、塩漬け食品を使っておいしい食事を楽しんでください。"