ブロッコリーとカリフラワーの違いとは?レシピもご紹介
作成日: 2022/03/02
見た目や形が似ているブロッコリーとカリフラワー。緑色と白でそれぞれ色味は異なるものの、同じような野菜に見えるこのふたつには、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、ブロッコリーとカリフラワーの違いについて解説するとともに、ゆで方や保存方法、レシピもご紹介します。
ブロッコリーとカリフラワーについて
ブロッコリーとカリフラワーはキャベツの変種で、両方ともアブラナ科アブラナ属に分類されています。起源はヨーロッパ地中海沿岸にあり、古代ローマ時代から食べられていました。
野生種のケールから分化したものがブロッコリー、ブロッコリーが突然変異して白く変化したものがカリフラワーといわれています。どちらも10月から3月頃と、寒い時期に旬を迎えます。
ブロッコリーやカリフラワーは種類が豊富で、ブロッコリーには緑色のほか花蕾が紫色のものや、茎が長いスティックセニョールなどがあります。カリフラワーには白色のほかに、花蕾が黄緑色のロマネスコ、花蕾が紫色のパープルフラワー、鈴のような白い花蕾をつけるホワイトバニラッシュなどがあります。
ブロッコリーとカリフラワーの違い
ここでは、ブロッコリーとカリフラワーの違いについて詳しくご紹介します。
見た目
ブロッコリーとカリフラワー、どちらもこんもりとした形が特徴的です。ブロッコリーは鮮やかな緑色のつぼみと黄緑色の茎、カリフラワーは全体的に白い見た目をしています。食用とする個所もほぼ同じで、色以外の見た目はよく似ています。
味・食感
生の状態のブロッコリーとカリフラワーは、茎も房もかたくしっかりとしていますが、加熱することでコリコリと歯切れのよい食感になります。
ブロッコリーは葉野菜のような味わい、カリフラワーはたんぱくでやさしい甘味があり、口の中でほろっとくずれます。どちらも野菜特有のくせが少ないため、比較的に食べやすいでしょう。鮮やかな色合いを活かしてサラダや付け合わせなど、料理の彩りにも多く使用されます。
カロリー・栄養
ブロッコリーとカリフラワーのカロリー、栄養の違いについてみていきましょう。それぞれ生の可食部100gあたりの数値は以下の通りです。
《ブロッコリー》
・カロリー…37kcal
・たんぱく質…5.4g
・食物繊維…5.1g
・糖質…1.5g
・ビタミンC…140mg
・ビタミンK…210μg
・βカロテン…900μg
・カリウム…460mg
・リン…110mg
・葉酸…220μg
《カリフラワー》
・カロリー…28kcal
・たんぱく質…3.0g
・食物繊維…2.9g
・糖質…2.3g
・ビタミンC…81mg
・ビタミンK…17μg
・βカロテン…18μg
・カリウム…410mg
・リン…68mg
・葉酸…94μg
ブロッコリーとカリフラワーでは含まれる栄養の数値が異なります。ブロッコリーは緑黄色野菜と分類されるのに対し、カリフラワーは農林水産省や厚生労働省の分類ではその他の野菜に分類されています。
カリフラワーは「畑のビタミンC」と呼ばれるほど、ビタミンCを豊富に含んでいます。比較するとブロッコリーの方が多く含んでいますが、ブロッコリーに含まれるビタミンCはゆでると失われやすく、カリフラワーはゆでても損なわれにくいという特徴があります。
ブロッコリーは特にたんぱく質、βカロテン、カリウム、リン、葉酸などが多く含まれ、総合的に栄養の値が高い野菜といえます。
※βカロテンの数値は、βカロテン当量を記載しています
ブロッコリーとカリフラワーのゆで方
ブロッコリーとカリフラワーのゆで方を確認しておきましょう。かたさはお好みで調整してください。
それぞれ詳しくはこちらでご紹介しています。
ブロッコリー
カリフラワー
ブロッコリーとカリフラワーの保存方法
ブロッコリーとカリフラワーの保存方法をご紹介します。それぞれポイントをおさえて適切に保存しましょう。
詳しくはそれぞれ、こちらをご覧ください。
ブロッコリー
・冷蔵保存
・冷凍保存
カリフラワー
・冷蔵保存
DELISH KITCHENのブロッコリーとカリフラワーを使ったレシピ
ここでは、ブロッコリーとカリフラワーを使ったレシピをご紹介します。
カリフラワーとブロッコリーのバジルサラダ
カリカリに炒めたベーコンがアクセントになった、バジルの香りがポイントのサラダです。オリーブオイルと塩こしょうで作るシンプルな味わいですが、さわやかな香りと野菜の食感が楽しめます。
DELISH KITCHENのブロッコリーを使ったレシピ
ブロッコリーを使ったレシピをご紹介します。
ブロッコリーのポン酢あえ
シンプルな調味料でブロッコリーの旨味を感じられる、副菜や付け合せにもおすすめのレシピです。小房に分けたブロッコリーをレンジで加熱してかつお節、ポン酢しょうゆ、ごま油で和えるだけで完成です。
ブロッコリーと卵のサラダ
大きめに切ったゆで卵とマヨネーズがまろやかなブロッコリーのサラダです。マヨネーズ、牛乳、塩こしょうと少ない調味料でできるので忙しいときにもおすすめです。卵の黄色とブロッコリーの緑色が目にも楽しいですね。
ブロッコリーと卵の中華炒め
ふわふわ卵とシャキシャキのブロッコリーの食感が楽しい中華風の炒め物です。ブロッコリーは加熱しすぎずに、さっと炒めることがポイントです。簡単に作れるのであと一品ほしいときにもおすすめです。
蒸し鶏のごま生姜だれ
レンジで簡単に作れる、油を使わないさっぱりとしたレシピです。しっとり仕上がった鶏むね肉とブロッコリーのコリコリとした食感が特徴です。仕上げにかけるしょうがとごまの香りのたれがポイントです。
DELISH KITCHENのカリフラワーを使ったレシピ
カリフラワーを使ったレシピをご紹介します。
カリフラワーのバター醤油あえ
レンジで簡単にできるカリフラワーを使った一品です。加熱したカリフラワーが冷めないうちにバターを入れ、全体にからませるのがポイントですよ。しょうゆの香りがバターの風味を引き立ててくれます。
カリフラワーとツナのサラダ
レモン汁を使った簡単ドレッシングで、さっぱりとカリフラワーを味わえるサラダです。カリフラワーだけでなくツナを加えることで旨味とボリュームが加わります。仕上げにパセリをちらしましょう。
カリフラワーとベーコン炒め
お酒にもぴったりなカリフラワーとベーコンのソテーです。バターで炒めたベーコンとシャキシャキ食感のカリフラワーがよく合います。カリフラワーの白色とベーコンのピンク色、パセリの緑色が見た目にもきれいです。
カリフラワーのマヨチーズ焼き
マヨネーズソースとチーズをのせて焼くだけの、簡単なのに見た目が豪華なカリフラワーレシピです。トースターで焼くことで、ほくほくとした食感が楽しめますよ。カレー粉で風味をつけるのもおすすめです。
ブロッコリーとカリフラワーの違いを知って味わおう
形が似ているブロッコリーとカリフラワーは、どちらもアブラナ科アブラナ属に分類されています。色味のほかに、味わいや含まれている栄養に違いがあります。
ブロッコリーもカリフラワーもくせが少なく、ほかの食材との相性もよい野菜です。ご紹介したレシピを参考に、それぞれのおいしさを存分に味わいましょう。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)