DELISH KITCHEN

珍しい名前のエスカベッシュとは?さっぱりとしたレシピもご紹介

作成日: 2021/04/22

エスカベッシュという名前の料理をご存知ですか?
名前からお洒落な雰囲気が漂うエスカベッシュは、フランスの南蛮漬けを意味するさっぱりとした料理です。また、よく似た料理にマリネもありますね。

マリネとエスカベッシュ、そして南蛮漬け、一体何が異なるのでしょうか。
これらの似ている料理の違いを比べながら、おすすめの簡単なエスカベッシュのレシピをご紹介します。あわせて、マリネや南蛮漬けの料理もまとめましたので是非献立に取り入れてみてくださいね。

目次

  1. エスカベッシュとは
    1. サーモンのエスカベッシュ
  2. マリネとの違い
    1. サーモンとパプリカのカラフルマリネ
    2. 鮭ときのこのレモンマリネ
    3. サバのレモンマリネ
    4. ブリの和風マリネ
    5. たことトマトの生姜マリネ
  3. 南蛮漬けとの違い
    1. あじの南蛮漬け
    2. ししゃもの南蛮漬け
    3. 鮭の南蛮漬け
    4. たっぷり玉ねぎと鯖の南蛮漬け
    5. 豚肉となすの焼き南蛮漬け
  4. 爽やかな後味のエスカベッシュは箸休めにもぴったり!

エスカベッシュとは

エスカベッシュはスペインなどで親しまれている、お酒と一緒に楽しむ地中海料理のひとつです。

揚げたり茹でたりした白身魚を、オイルやビネガーを合わせた漬け汁に漬け込んで作ります。白身魚だけでなく、青魚や鶏の胸肉を漬け込むこともあります。
また、漬け汁にはレモンなどの果汁を使う場合もあり、爽やかな味わいを楽しめるエスカベッシュもあります。

サーモンのエスカベッシュ

サーモンを揚げることで味がしみ込みやすくなったエスカベッシュです。
爽やかな味わいの中に、セロリの独特な味わいや玉ねぎの瑞々しさがアクセントになっています。漬け汁と野菜を一緒に煮るので野菜の旨味があふれ出します。

マリネとの違い

同じ様な漬け込む料理であるマリネとエスカベッシュの違いは何でしょうか。

マリネは、フランス語で動詞にあたる言葉です。
漬け込むという意味を持ち、漬け汁に食材を漬け込む調理方法を表します。
西洋の南蛮漬けと言われるエスカベッシュも具材を漬け汁で漬け込むことから、エスカベッシュはマリネの一種と言えます。

漬け込むという共通点がある二つの料理ですが、マリネがそのまま食材を漬け込むことに対し、エスカベッシュは食材を揚げるなど調理をしてから食材を漬け込んでいます。

サーモンとパプリカのカラフルマリネ

サーモンのピンク色とパプリカの黄色や赤色が鮮やかなマリネです。
マリネ液がなじんだ野菜は噛むたびに爽やかな風味が溢れます。パプリカの食感が美味しい、すっきりとした味わいの料理です。

鮭ときのこのレモンマリネ

相性のよい鮭ときのこを使用したマリネです。
いちょう切りにしたレモンが料理に彩りを加えます。マリネ液にはしょうゆを使っているので、和風の献立にも合わせやすいひと品です。

サバのレモンマリネ

焼いて香ばしくなったサバをシンプルなマリネ液で漬け込みました。
さっぱりとした味わいの中に、シャキシャキとした玉ねぎの食感とミニトマトの旨味が美味しいマリネです。

ブリの和風マリネ

調味料にツンとした辛味のわさびとしょうゆを使用した、和風の味わいが楽しめるマリネです。
脂がのったブリに爽やかな味わいの調味料を合わせ、清涼感のある薬味をたっぷりかけました。おつまみにもぴったりのひと品です。

たことトマトの生姜マリネ

ミニトマトとたこの赤色が華やかなマリネです。
あっさりとした味わいで弾力のあるたこと、柔らかく旨味が詰まったミニトマトの異なる食感が楽しめます。おろししょうがが入っているので、お酢とは異なる爽やかさも同時に楽しめます。

南蛮漬けとの違い

南蛮漬けの起原はエスカベッシュです。
どちらも揚げた魚や肉を調味料に漬け込むことから同じ料理と言えますが、それぞれ呼び名が異なるのはなぜでしょうか。

日本では室町時代から江戸時代にかけて、スペインやポルトガルのことを南蛮と呼んでいました。室町時代にエスカベッシュが南蛮から日本に伝わったことから、南蛮漬けという名前がつけられ作られるようになったと言われています。

エスカベッシュと南蛮漬けの調理方法は同じですが、使用する調味料が少し異なります。
エスカベッシュがビネガーやオリーブオイルを使用するのに対し、南蛮漬けは二杯酢や三杯酢、唐辛子を使って漬け込みます。

あじの南蛮漬け

甘酸っぱいタレがしみ込んだ定番のアジの南蛮漬けです。
千切りにしたにんじんと薄切りにした玉ねぎにも味がよく絡み、野菜もたくさん食べられます。アジは少量の油で揚げ焼きにするので、手間が少なく調理も簡単です。

ししゃもの南蛮漬け

焼いたり揚げたりした後、そのまま食べることが多いししゃもを南蛮漬けにアレンジしてみましょう。
ひと味違ったししゃも料理が楽しめます。めんつゆを使って簡単に味付けできます。

鮭の南蛮漬け

細かい骨がほとんどなく、子供にも食べやすい鮭の切り身を使った南蛮漬けです。
漬け汁に漬けた後、冷蔵後に置くことで味がしっかりとなじみます。

たっぷり玉ねぎと鯖の南蛮漬け

玉ねぎを一個使った南蛮漬けは食感が良く、飽きずに食べることができます。
旬の時期のサバは脂がのって身が詰まっているので、さっぱりとした南蛮漬けで食べるのもおすすめです。唐辛子の辛味が効いているので、苦手な場合は量を調整しましょう。

豚肉となすの焼き南蛮漬け

南蛮漬けは、お肉を加えて作っても美味しく仕上がります。
豚肉やなすを揚げずに焼くことで、油の処理もなく簡単に作れます。なすは味がしみ込みやすいので、噛むと程良い酸味の漬け汁があふれ出します。

爽やかな後味のエスカベッシュは箸休めにもぴったり!

エスカベッシュは、冷蔵庫に置いておくだけで味がしっかりとなじみ簡単に作れる料理です。
南蛮漬けやマリネとは異なる爽やかさが味わえるエスカベッシュは、メイン料理としても付け合わせとしても美味しくいただけます。野菜も一緒に漬け込むことで色鮮やかな一品になり、おもてなし料理として提供してもよいですね。

エスカベッシュはアジやサバをはじめ、イワシやワカサギを使っても美味しく仕上がります。さっぱりとした料理が食べたい時は、酸味が効いたエスカベッシュを作ってみてはいかがですか。

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