チコリコーヒーに使われるチコリはどんな野菜?レシピもご紹介
作成日: 2021/03/25
チコリという西洋野菜をご存知でしょうか。日本では少々珍しい野菜ですが、ヨーロッパでは身近な食材として親しまれています。
コーヒーにも使われるチコリは、様々な食べ方が楽しめます。可愛らしい形を活かしたオードブルはもちろん、加熱しても美味しくいただけますよ。
今回はチコリの特徴やおすすめのレシピについてご紹介します。
チコリってどんな野菜?
チコリとは
チコリはキク科の多年生野菜で、和名ではキクニガナと呼ばれています。
ヨーロッパが原産の野菜で、主に栽培をしているのはベルギーやオランダです。国内の生産はまだ少ないですが、その中でも北海道や岐阜県、埼玉県で栽培が行われています。
船型の葉をした淡い色合いが特徴の野菜で、先が黄緑のものと赤いものがあります。光を遮断して栽培するので白く柔らかい食感になり、サクサクとした歯触りとほろ苦い味が特徴の野菜です。
新鮮なチコリはツヤとハリがありふっくらとしています。さらに、チコリの花は食用として食べられるので料理に添えて彩りを豊かにする事も出来ます。
チコリの旬
国産のチコリは12月から春先までが旬です。輸入品は通年流通しています。
チコリと似た野菜がある?
チコリと似た名前でシコレという野菜があるのはご存じですか。
チコリは英語名で、これをフランス語名ではアンディーブと呼び、チコリ=アンディーブという事になります。
しかし、フランス語名でチコリ又はシコレと言うとエンダイブを示し、これは全く別のチリチリと縮れた葉物野菜の事です。
エンダイブは英語名の呼び方で、シコレ(チコリ)=エンダイブとなります。
呼ぶ地域で示す野菜が変わり、少しややこしいので混乱しないよう注意したいですね。
【生で食べる】チコリの食べ方
《乗せる》
小さなお皿の様なチコリに具材を乗せるだけで、簡単に華やかな料理が完成します。
アボカドサーモンのチコリカナッペ
アボカドとサーモンを使用したカナッペです。
濃厚なアボカドサーモンと、ピリッと効いたわさび醤油がチコリの瑞々しさとよく合います。まろやかなクリームチーズも入っておもてなし料理にぴったりです。
チコリーの生ハムカナッペ
生ハムでブロッコリースプラウトをくるくると巻いたお洒落な料理です。
チコリに乗せれば鮮やかな色合いが際立ち食慾をそそります。何がひと品増やしたい時にすぐに作れるのが嬉しいですね。
チコリーとサーモンのカルパッチョ風
サーモンやレモン、ナッツを乗せた華やかなカルパッチョです。
下に敷いたポテトサラダにレモン汁を加えることで爽やかに仕上がります。具材をチコリに乗せれば、すぐに手に取れるさっぱりした前菜が簡単に作れますよ。
チコリーのマッシュポテトのせ
チコリの苦みはじゃがいもの甘みともよく合います。
カリカリに炒めたベーコンがアクセントになり、おつまみにもおすすです。チコリを使うことでマッシュポテトが食べやすくなり、レタスの様な他の葉野菜とは違った食感が楽しめます。
チコリーのマグロボート
チコリを使った和風料理です。鉄板の組み合わせである柔らかなマグロとアボカドに、チコリのサクサクとした歯触りをプラスしました。
和の味付けにも合うチコリを使用し、いつもと違った前菜を作ってみてはいかがですか。
《サラダに使う》
チコリをサラダに使用すると、苦みが効き大人な味が楽しめます。
チコリーのシーザーサラダ
クリーミーな風味が定番のシーザーサラダに、ほろ苦いチコリを加えました。
苦みで味が締り濃厚ながらもさっぱりとした味わいが楽しめます。大きめのクルトンが目を引く食べ応えのあるサラダです。
生ハムとチコリーのサラダガレット
そば粉を使用したお洒落なガレットが家庭でも簡単に作れます。
シンプルな生地でチコリの美味しさをそのまま堪能できる料理です。野菜の他に生ハム、卵と様々な具材を使いながらも、軽い食感で美味しくいただけます。
【加熱する】チコリの食べ方
《焼く》
チコリを焼くと香ばしい味わいが加わり、生で食べる時とはまた違った美味しさが楽しめます。
チコリーのケッパーソテー
チコリの食感、味をまるごと味わえるソテーです。
チコリを切って焼くだけなので作り方は簡単。コクのあるバターと酸味のあるケッパーのソースがチコリによく合い、くせになる美味しさです。
チコリーとえびのグラタン
濃厚でとろけるグラタンにはチコリの苦みがぴったり。
チコリを大きめに切ることで、なめらかなホワイトソースの中でシャキッとした歯ざわりが楽しめます。えびの旨味とにんにくの風味も効かせたグラタンは誰もが喜ぶ美味しさです。
チコリーのベーコンはさみ焼き
チコリに切れ込みを入れる事で、ボリューム満点のはさみ焼きも作れます。
パパっと作れるだけでなく、ベーコンとチーズの塩気がお酒と合うのでおうち飲みが充実する料理です。野菜を使いながらも食べ応えのあるおつまみを作りたい時にどうぞ。
《煮る》
煮込んだチコリは優しい口当たりになり味に深みを出します。
チコリーチーズポトフ
ベーコンの旨味が溶けたスープに、チーズを加えたコクのあるポトフです。
バケットを添えたポトフはボリューム満点で、これひと品で満足できます。チコリの苦みを加える事で味を引き締めメリハリを持たせます。
チコリーとベーコンのミルクスープ
優しい味わいのミルクスープで、チコリはバターで炒めて苦みを抑えています。
身体に染み渡るミルクスープで一息つきませんか。野菜は炒めてから煮ると甘みが増し、スープにも甘みが溶け込むので様々な旨味を堪能できます。
《炒める》
様々な具材と炒めることで甘みも増すチコリ。それぞれの食材の食感が楽しめ、食べ応えが増します。
チコリーとアスパラのアンチョビ炒め
アンチョビとチコリを合わせたひと味違う炒め物です。アスパラも入った春を感じる料理ですね。
独特な味わいのアンチョビは、爽やかなチコリと組み合わせれば美味しさがより引き立ちます。
ホタテとチコリーのソテー
具材はホタテとチコリのみで、さっと炒める事で食感を残しています。
弾力のある口当たりのホタテと、サクサク感のあるチコリの対照的なふたつの食感が一緒に楽しめる飽きない料理です。
《揚げる》
揚げたチコリはホロホロとした食感がやみつきになります。
チコリーの天ぷら
チコリを天ぷらにすると山菜の天ぷらの様になり、素材が引き立ちほろ苦さが楽しめます。
衣のサクサクとした軽い食感を感じながらあっという間に食べ終わってしまいますね。単品でもお蕎麦に合わせても良いですよ。
生でも加熱でも!チコリの苦みを楽しんで!
珍しい食材のチコリですが、調理方法は簡単なので様々な料理に活用できます。
普段の料理に取り入れる他、お洒落な見た目を活かしておもてなし料理として使ってもテーブルがパッと明るくなりますよ。生でも加熱でも美味しくいただけるので何を作ろうか迷ってしまいますね。
苦みが美味しいチコリを料理にプラスし、アレンジを楽みながら今までと違った味わいを発見してみてはいかがでしょうか。