台湾料理とはどんなもの?特徴や知っておきたい代表的な料理をご紹介!
作成日: 2023/09/04
更新日: 2023/10/20
皆さんは台湾料理といえばどんな料理を思い浮かべますか?最近はルーローハンや小籠包など台湾グルメを耳にすることも増えましたが、中華料理と混ざってしまうという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、台湾料理の特徴や代表的な料理をご紹介します。国によって異なる食文化を学んでいきましょう。
【特徴・味は?】あっさり淡白・ほんのり薬膳
台湾料理は中国の福建省という地域の料理がベースとなり、独自のアレンジが加わって発展してきました。海の幸や魚介の出汁が使用されていて、塩味が控えめであっさりとした淡白な味付けが特徴となっています。
また、にんにく、ねぎの他、ナツメ、クコの実、生姜、八角など独特な香りの食材もよく使われており、私たちの身近なものでいうと薬膳料理などがあります。西洋や日本などの影響を受けながら、台湾独自の食文化が少しずつ発展していきました。
【なぜ?】独自の食文化と歴史
台湾の歴史を遡ると、元々はオーストロネシア族というフィリピンやマダガスカルに広がる民族が住んでいた土地に、中国から開拓民として漢民族が渡ったことが始まりです。
移動してきた漢民族の中には福建省の人々が多かったため、作る料理は海の幸を多く使い淡白な味付けの福建料理がベースとなったことが多かったようです。そこへさらにオランダやスペインなどの西洋人、日本人が移動してきたことによって多彩な料理や食文化が台湾へ入ってきました。
そこから中国の料理がベースになりつつも西洋や日本などの食文化とも融合し、台湾独自の料理ができていったと言われています。
【知っておきたい!】代表的な台湾料理
ここでは知っておきたい代表的な台湾料理をご紹介します。
擔仔麵(タンツー麺)
現地ではとてもポピュラーな屋台料理のタンツー麺。小ぶりなお茶碗に入った麺料理であっさりとした味わいが特徴です。肉やエビからとったスープがベースとなり、肉そぼろやパクチー、もやし、ニラなどがトッピングされ、さっと食べられることから人気の一品です。
滷肉飯(ルーロー飯)
豚肉を細かく刻んで、砂糖や醤油で甘辛く煮たものを煮汁ごとごはんにかけていただくルーロー飯。とろとろの豚肉と甘辛い味付けが日本でも人気な台湾のソウルフードです。豚バラ肉のジュワッとした脂の甘みと八角や五香粉などのスパイスの香りがマッチして何杯でも食べたくなるおいしさです。
炒米粉(炒めビーフン)
炒めビーフンは台湾の家庭料理の定番です。ビーフンはお米から作った麺で、野菜や肉、魚介などと一緒に炒めて食べられます。色とりどりの具材の旨味と歯切れのよいビーフンが絡んでクセになる味わいです。台湾では米の生産量が多く、米の加工品であるビーフンもよく食べられているようです。
鹹豆漿(シェントウジャン)
温かい豆乳に黒酢や醤油、ラー油などを入れて味付けしたスープ料理です。豆乳とお酢が混ざることでゆるく固まり、おぼろ豆腐のような食感になります。温かくまろやかな味わいは肌寒く感じる季節や朝食にも喜ばれます。現地では台湾風の揚げパンやおにぎりと一緒にいただくのが定番です。
炒青菜(チャオチンツァイ・青菜炒め)
実は野菜炒めの宝庫とも言われる台湾。野菜炒めというと野菜と肉が入っているイメージですが、台湾料理の青菜炒めは主に野菜のみで作られます。野菜のシャキシャキ食感や旨味をシンプルに味わえる青菜炒めは、日本では馴染みのない野菜もあり、とてもバリエーション豊富です。
佛跳牆(フォーティャオチァン)
台湾料理の中でも特に高価な食材が使われたスープである、佛跳牆(フォーティャオチァン)。丸みを帯びた壺の中に干し鮑、ふかひれなどの乾物がぎっしり詰められ、長時間煮込んで旨味を抽出したとても贅沢な一品です。佛跳牆という言葉には、その香りを嗅ぐと修行中の僧侶も塀を飛び越えて食べに来るという意味があるそうです。
大鶏排(ダージーパイ)
大鶏排(ダージーパイ)は顔よりも大きいサイズ感がインパクト抜群の鶏の唐揚げです。香辛料が効いたカリカリの衣とジューシーな鶏肉がクセになるおいしさですよ。カリカリの衣にはタピオカの原料となるキャッサバ粉が使用されており、五香粉の甘くスパイシーな香りが異国感を感じさせてくれます。
油条(ヨウティアオ・揚げパン)
油条は、上でもご紹介した鹹豆漿(シェントウジャン)によく添えられている台湾風の揚げパンです。日本の揚げパンとは異なり、パン生地を生のまま揚げて作ります。表面はサクッと中は空洞があってやわらかい歯触りが特徴的ですよ。現地ではスープやおかゆに浸して食べられます。
肉圓(バワン)
肉圓(バワン)とはさつまいもや片栗粉などを使った皮でお肉のあんを包んだ食べものです。包んだものは蒸すか揚げられることが多く、甘辛いたれとパクチーをトッピングして食べられます。台湾の屋台料理で有名な一品であり、コシのあるわらび餅のようなむちむちの食感がクセになる一品です。
蔥抓餅(ツォンズワッピン)
ネギが入った生地を鉄板などで焼いた軽食で、現地では朝食やおやつとして親しまれている蔥抓餅(ツォンズワッピン)。一度焼いた生地をヘラなどで表と裏の皮を引き剥がすようにほぐしながら焼くことで、独特のサクッとした軽い食感が生まれます。現地ではハムや卵、チーズなどのトッピングを挟んだものが人気のようです。
小籠包(シャオロンバオ) ※小籠湯包
小籠包(シャオロンバオ)は日本でも食べられる場所が少しずつ増えてきている台湾グルメです。薄い皮を少し破くと旨味が詰まったスープがたっぷりあふれ出て、醤油やお酢などのタレをかけ、生姜をのせていただきます。皮が薄く軽いのでいくらでも食べられそうな味わいですが、できたての場合はやけどに注意が必要です。
古早味蛋糕(台湾カステラ)
ぷるぷる、ふわふわの大きい台湾カステラは最近日本でも注目されている台湾グルメのひとつでもあります。卵や砂糖、小麦粉といったシンプルな材料で作られており、そのしっとりとした食感は一度食べたらつい手が止まらないやさしい味わいが魅力です。プレーンだけではなくさまざまなフレーバーも楽しめますよ。
鳳梨酥(フォンリースー・パイナップルケーキ)
台湾のお土産の定番、パイナップルケーキ。小麦粉や卵を使った生地にパイナップルや冬瓜を煮詰めたあんを入れた甘い焼き菓子です。お店によってしっとりしたものやほろほろしたものなど食感がさまざまあり、食べ比べを楽しむことができるようです。幸運を運ぶお菓子として台湾の人々に愛されています。
ちなみに、パイナップルのみのあんを使ったパイナップルケーキは、鳳梨酥と区別して「土鳳梨酥」と呼ばれています。
【おすすめ】DELISH KITCHENの台湾料理レシピ
ここからは、おすすめの台湾料理レシピをご紹介します。意外と簡単に作れるので、ぜひおうちでも作ってみてください。
ルーローハン
甘辛く味付けしたとろとろの豚バラ肉とゆで卵でごはんが止まらない、ルーローハンのレシピです。オイスターソースでコクのある味付けながら、お酢でさっぱりとしているのでやみつき必至の一品ですよ。
焼き小籠包
餃子の皮で手軽に作れる焼き小籠包を作ってみませんか?カリッと焼いた皮からあふれ出るジューシーな肉汁がたまりませんよ。みんなでワイワイ作ったり、おもてなし料理にも喜ばれる事間違いなしの一品です。
台湾カステラ
見た目のインパクト抜群!大きくてふわふわの台湾カステラをおうちで作ってみましょう。シュワっと口どけがよくきめ細やかな食感と卵のやさしい甘みで、一口食べると幸せな気分になれますよ。焼き立てと冷ました後で食感の違いを楽しむのもおすすめです。
台湾混ぜ丼
桜えびの香りがアクセントになったピリ辛ミンチと、ねぎやニラの香りが口いっぱいに広がる台湾混ぜ丼はいかがでしょうか?まんべんなく混ぜて大きな口で頬張ってくださいね。うどんや中華麺で作るのもおすすめです。
パイナップルケーキ
お土産で買うイメージのパイナップルケーキですが、おうちでも作ることができます。しっとりほろっとしたケーキの中に甘く煮詰めたパイナップルがごろごろと入っていて贅沢なおやつです。
タピオカミルクティー
台湾料理の中でも人気のタピオカミルクティーで台湾気分を味わってみませんか?もちもち食感のタピオカとほんのり甘いミルクティーが相性抜群で、ちょっとしたデザートとしてもおすすめのドリンクです。
台湾焼きそば
いつもの焼きそばとひと味違う味付けを探している方には、台湾焼きそばがおすすめです。砂糖や醤油で甘辛く味付けした焼きそばに豆板醤がアクセントとなり、食欲をそそりますよ。
ねぎ餅
ごま油が香るカリもちっとした生地とねぎの食感や香りがクセになるねぎ餅のレシピをご紹介します。意外と手軽に作れるので、ぜひアツアツを食べて自宅で屋台気分を味わってみてください。
シェントウジャン
台湾の朝食の定番、シェントウジャンで朝を迎えてみませんか?豆乳にお酢を加えることでゆるく固まった豆腐のような食感になり、のど越しよく食べやすいですよ。満腹感も得られるので、これにパンやおにぎりを添えれば、満足感のある献立が簡単に完成します。
台湾料理を食べてみよう!
台湾料理の特徴や知っておきたい代表的な料理をご紹介しました。台湾料理は中国の福建省という地域の料理がベースで、西洋や日本などの多彩な食文化が加わり、台湾独自の料理が確立していきました。
日本でも大鶏排や小籠包などをはじめ、少しずつ台湾料理を食べられる店舗が増えてきているので、ぜひ日本でも台湾の味を楽しんでみましょう。