ほうれん草と小松菜の違いとは?おすすめレシピもご紹介
作成日: 2022/09/30
ほうれん草と小松菜は身近な葉野菜で食べる機会も多いですが、見た目が似ていることもあり、違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ほうれん草と小松菜の見た目や味、含まれている栄養素の違いについて解説します。ほうれん草や小松菜を使ったおすすめレシピもご紹介します。
【見た目】ほうれん草と小松菜の違い
まずは、ほうれん草と小松菜の見た目の違いについてみていきましょう。
ほうれん草
ほうれん草の茎は細くて緑色、根元は赤いのが特徴です。葉は先に向かって細くなる三角形のような形をしています。
小松菜
小松菜の茎は太く白がかった緑色で、根元も緑色です。葉の形は丸みを帯びた楕円形です。
【味】ほうれん草と小松菜の違い
ほうれん草と小松菜の味はどのような違いがあるのでしょうか。
ほうれん草
ほうれん草にはアクがあるので、苦味を感じます。料理をするときには、ゆでて水にさらすというアク抜き作業が必要です。
ほうれん草はたっぷりのお湯でゆでてください。お湯に塩を入れるとほうれん草の色が落ちにくくなります。冷水にさらすのが色鮮やかに仕上げるポイントです。ほうれん草のゆで方についてはこちらをご覧ください。
小松菜
小松菜は、シャキシャキとした歯ごたえでみずみずしく味にクセがありません。アクがないので、生でも食べることができます。
【栄養素】ほうれん草と小松菜の違い
ほうれん草と小松菜の栄養素の違いをみていきましょう。以下の数字は全て可食部100gあたりの数字です。
β-カロテン
・ほうれん草:4200μg(マイクログラム)
・小松菜:3100μg
β-カロテンは強い抗酸化作用があることで知られています。カロテンは脂溶性なので、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすくなります。油で炒めるなど調理方法を工夫するとよいでしょう。
鉄分
・ほうれん草:2.0g
・小松菜:2.8g
鉄は人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在し、不足すると鉄欠乏性貧血を起こします。鉄は吸収率が低いので積極的に摂取したい栄養素です。
カルシウム
・ほうれん草:49mg
・小松菜:170mg
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルで、その99%は骨及び歯に存在しています。カルシウムが不足すると骨粗鬆症を引き起こします。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあるので一緒に摂取するのがおすすめです。
カリウム
・ほうれん草:690mg
・小松菜:500mg
カリウムは人体に必要なミネラルの一種で、体内の浸透圧の調節に欠かせない栄養素です。体内のナトリウムの排出を促す作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
ほうれん草を使ったDELISH KITCHENのレシピ
ほうれん草を使ったおすすめレシピをご紹介します。
ほうれん草の基本のおひたし
ほうれん草の定番メニューのおひたしです。合わせ調味料はレンジで加熱して作ります。ほうれん草の水気をしっかり絞るのがおいしく仕上げるポイント。ほうれん草に出汁が染み込んでやさしい味わいです。
ほうれん草のめんつゆバター炒め
相性抜群のほうれん草とベーコンをバターで炒め、めんつゆと塩こしょうで味付けします。ベーコンの旨味とバターの風味が食欲をそそります。具材をプラスしてアレンジするのもおすすめです。
鮭とほうれん草のクリーム煮
薄力粉と具材を炒めて仕上げるのでダマになりにくい簡単クリーム煮です。ほうれん草はレンジで下処理します。鮭の表面に薄力粉を付けて焼くことで旨味を閉じ込めます。ご飯はもちろん、パンにも合う一品です。
ほうれん草を使った定番レシピや人気レシピをこちらでご紹介しています。毎日の献立作りの参考にしてください。
小松菜を使ったDELISH KITCHENのレシピ
小松菜を使ったおすすめレシピをご紹介します。
小松菜のわさびナムル
ゆでた小松菜に調味料を和えるだけで簡単にできるわさびナムルです。わさびの辛味とごま油の風味がやみつきになります。あと一品欲しいときにもすぐにできますよ。
豚肉と小松菜のあっさり煮
豚肉と小松菜を使ったシンプルな煮物です。小松菜は最後に加えて色鮮やかに仕上げます。豚肉の旨味と煮汁が小松菜に染み込み、箸が止まらなくなる美味しさです。
牛肉と小松菜のオイスター炒め
牛肉と小松菜をコク豊かなオイスターソースで味付けした炒め物です。ふわふわの卵とシャキシャキの小松菜は相性抜群。しっかりした味付けで食べ応えもありご飯が進みます。
小松菜を使った定番レシピや人気レシピをこちらでご紹介しています。小松菜の下処理や保存方法などの基本も解説していますのでぜひご覧ください。
ほうれん草と小松菜の違いを知って味わおう
ほうれん草と小松菜は茎や葉に違いがあり、ポイントを抑えれば見分けるのは簡単です。味や食感、栄養素も異なります。ほうれん草にはアクがあるのでアク抜きが必要ですが、小松菜はアクがないので生で食べることもできます。
ほうれん草や小松菜の違いを知って、それぞれの食材に合った調理法でおいしく味わいましょう。
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カロテノイド」
・厚生労働省 eーヘルスネット:鉄
・厚生労働省 eーヘルスネット:カルシウム
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」(2022/09/30)
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)