真あじとは?刺身や南蛮漬けなど人気レシピもご紹介
作成日: 2022/01/12
ほどよく脂がのっていて、くせのない味わいが魅力の真あじ。ご家庭でもなじみのある魚のうちのひとつでしょう。刺身や焼き物、揚げ物など、いろいろな調理方法と相性がよく、さまざまな料理に使うことができます。
この記事では、真あじの特徴やカロリー、栄養のほか、下処理から保存方法、人気のおすすめレシピまでご紹介します。
真あじについて
アジ科に属する魚は百数種類ほどあるとされていますが、一般的にあじと呼ばれて販売されているものは「真あじ」になります。
真あじの特徴・旬・産地
あじの旬は春から夏にかけてです。小型のあじの場合は秋に旬を迎えます。日本の沿岸域で漁獲され、旬のものは最も脂のりがよくなっています。
青魚に分類され、透明感のある白身が特徴的なあじは、味がよいためにその名が付いたともいわれていています。くせがなく脂がほどよくのっていて、さまざまな料理に合うのも魅力のひとつです。
真あじのカロリー・栄養
生のあじ、1尾(約160g)あたりのカロリーや栄養は以下の通りです。
・カロリー…179kcal
・たんぱく質…31.5g
・糖質…0.2g
・脂質…7.2g
・ビタミンD …14.2μg
・カリウム…580mg
・カルシウム…110mg
・リン…370mg
・亜鉛…1.8mg
真あじの選び方
あじは頭部が丸みを帯びていて、肉づきがよいものを選びます。表面に傷が多い場合は味が落ちていることがあるため、うろこがはがれておらず全体的に表面がきれいなものがよいでしょう。
また、鮮度が落ちると目の色が徐々に白濁していきます。目の色も確認し、なるべく透明なものを選ぶようにしてください。
真あじの下処理
あじの下処理は3枚おろしや腹開きなど、料理によって異なります。それぞれ適した方法を確認しておきましょう。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。あわせて、干物の焼き方やフライの揚げ方もご紹介します。
アジの3枚おろし
アジの腹開き
干物の焼き方
冷凍アジフライの揚げ方
真あじの保存方法
あじを保存する場合は、鮮度のよいうちに冷凍保存するのがおすすめです。冷凍での保存期間の目安は、2〜3週間ほどです。
保存方法の詳細は、こちらを参考にしてください。
真あじを使ったDELISH KITCHENのレシピ
真あじを使ったおすすめレシピをご紹介します。
【刺身】
新鮮なあじが手に入ったときは、おいしさを存分に味わえる刺身がおすすめです。
アジのたたき
あじの刺身にひと手間を加えて、絶品おつまみに仕上げましょう。大葉や細ねぎ、おろししょうがなどの薬味と混ぜ合わせることで、さわやかな風味が口に広がり箸が進む一品です。
なめろう
あじの旨味がやみつきになる、定番のなめろうのレシピです。新鮮なあじをたたいて調味料で和えるだけで完成です。そのまま食べるのはもちろん、お茶漬けや丼などにアレンジして楽しむのもおすすめです。
アジの梅肉和え
あじの刺身を使った簡単アレンジレシピです。梅肉のさっぱりとした酸味とあじの旨味がよく合い、はちみつの甘味がコクをプラスしてくれます。かいわれのシャキシャキとした食感もよいアクセントになります。
【焼き物】
脂がほどよくのったあじは、焼き物にしてもおいしく味わえます。
アジの塩焼き
魚焼きグリルを使わずにフライパンでふっくらと仕上げる、あじの塩焼きのレシピです。身が生焼けやかたくならずに仕上げるには、弱めの中火でじっくり焼くのがポイントです。
アジの蒲焼き
あじに薄力粉をまぶして焼くことで、香ばしさが加わりたれのなじみもよくなります。あじ独特の風味を活かしつつ、しっかりとした味付けに仕上げるのでごはんのおかずにぴったりです。
アジのムニエル
バターのコクとレモンの酸味が、あじの旨味を存分に引き立ててくれます。あじは薄力粉をまぶして焼くことで香ばしさが加わり、より一層風味がよくなります。
【揚げ物】
あじを使った揚げ物は、満足感のある主菜に仕上がります。
基本のアジフライ
あじの3枚おろしから挑戦する、基本的なあじフライのレシピです。外はサクサク、中はふわふわな食感を楽しみましょう。揚げたてを味わえるのは手作りならではです。
アジの天ぷら
難しいイメージの天ぷらも、天ぷら粉を使えば手軽にさっくりと仕上げることができます。使うおもな食材は3枚おろしのあじのみなので、簡単に作ることができますよ。
アジの竜田揚げ
下味をつけたあじに片栗粉をまぶして揚げれば、さくっとおいしいあじの竜田揚げの完成です。しっかりと下味が付くので、ご飯のおかずやお酒のおつまみにもぴったりです。
【その他】
定番の食べ方以外でも、あじを楽しめるレシピをご紹介します。
あじの南蛮漬け
甘酸っぱくさっぱりとした味わいのあじの南蛮漬けは、野菜もたくさんとれるので満足感があります。調味料に漬け込むときは密着させるようにラップをしておくことで、より味が染み込みやすくなります。
あじとごぼうの梅煮
あじとごぼうは相性のよい組み合わせです。煮汁が染みたごぼうは食感も楽しめますよ。梅干しが独特の魚の臭みを消してくれて、さっぱりと箸が進む一品に仕上がります。
アジのアクアパッツア
調理が難しいイメージのアクアパッツァを、手に入りやすい食材で手軽に作れるレシピです。丸ごと使ったあじや殻ごと盛り付けられたあさりに、ミニトマトやパセリが彩りを添えて豪華な一品に仕上がります。
【汁物】
あじのつみれやアラを使うと、いつもの汁物も旨味たっぷりに仕上がります。
アジのつみれ汁
ミンチ状にしたあじに、みそやおろししょうがを加えて作るつみれが入ったボリュームのある汁物です。あじの旨味が汁に溶け出し、食べごたえのある一品です。
アジのアラの味噌汁
あじをさばいた後に捨ててしまうアラを使って、旨味たっぷりなあじのアラ汁を作りましょう。アラは湯引きを行い、血合いの部分もきれいに洗い流すことで、臭みがなくおいしく仕上がります。
さまざまな食べ方で真あじを楽しもう
アジ科に属する魚には種類がありますが、一般的に店頭に並んでいるあじは真あじになります。比較的に手に入りやすく、ご家庭でもなじみ深い魚でしょう。
焼き物や揚げ物はもちろん、新鮮なものは生で味わうのもおすすめです。丸ごと購入する際は、ご紹介した下処理方法なども参考にしてください。旬の時期には脂がのっているので、さまざまな調理方法で真あじを楽しみましょう。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)