カルパッチョとは?マリネとの違いやレシピをまとめてご紹介
作成日: 2021/05/23
カルパッチョといえば、イタリアンの前菜としてもよく提供される料理です。
白身魚を使うイメージが強いかもしれませんが、元々は肉を使った料理なのです。
今回の記事では、カルパッチョとはどんな料理なのか、似たようなマリネとの違いや名前の由来を含めて解説します。
魚介類を使った具材別のおすすめレシピも合わせてご紹介しているので、ぜひ色々な食材でカルパッチョを楽しんでみてくださいね。
カルパッチョについて
イタリアンやおしゃれな居酒屋などで見かけるカルパッチョですが、元々は魚料理ではなかったことはご存知ですか。
カルパッチョとはどんな料理なのか、名前の由来などを含めてみていきましょう。
カルパッチョとは
カルパッチョとはイタリア料理のひとつで、魚介類や牛肉を薄切りにして並べたものにオリーブオイルやチーズ、ソースなどをかけて食べる料理です。
日本のイタリアンなどでよく提供されているカルパッチョは、白身魚を中心とした魚介類を使ったものが多くなっていますが、本来は生の牛ヒレ肉を薄切りにしてソースをかけた肉料理です。
元々、カルパッチョは肉料理でしたが、日本ではあまり肉を生で食べることがありませんでした。
牛肉の代わりに、魚介の刺身を使用したものを日本人のイタリアンシェフが開発したことで、魚介類のカルパッチョが生まれたと言われています。
名前の由来
カルパッチョという名前の由来は諸説ありますが、イタリアの画家である「ヴィットーレ・カルパッチョ」に由来していると言われています。
ヴェネツィア派の画家であったヴィットーレ・カルパッチョは中世ヨーロッパで活躍し、「聖ウルスラ物語」の連作などで知られ、風景描写に定評があります。
一説ではそのヴィットーレ・カルパッチョが好んで食べていた料理が、生の牛肉にイタリアを代表するチーズのひとつであるパルミジャーノ・レッジャーノをかけたものであったからとされています。
また、この画家の絵の作風が赤を基調としたものであり、そのさまが生の牛肉の薄切りに似ているからという説もあります。
マリネとの違い
カルパッチョと似ている料理にマリネがあります。
カルパッチョはイタリア料理の料理名ですが、マリネとは食材を酢や油、調味料などから作られるマリネ液という漬け汁に漬けこむ、調理方法の一種です。
マリネ液に漬けこむことで、肉や魚、野菜といった食材をやわらかくしたり風味を付けることができ、漬ける時間は比較的短いことが特徴です。
調理方法のひとつをマリネと呼びますが、マリネ液に漬けこんで作られた料理そのものをマリネと呼ぶこともあります。
DELISH KITCHENのカルパッチョレシピ
サーモンやマグロ、イカやタコなどの魚介類を使用したおすすめカルパッチョのレシピをまとめてご紹介します。
【サーモン】
サーモンのカルパッチョ
サーモンを使ったカルパッチョです。
みじん切りにした玉ねぎ、赤パプリカ、黄パプリカが食感と彩りをプラスしてくれます。レモン風味のソースで爽やかな仕上がりです。
【ヒラメ】
ヒラメのカルパッチョ
ヒラメを使ったカルパッチョです。
ドレッシングにはしょうゆを使い、少し和風な味付けが特徴です。ミニトマトをドレッシングに加えることで見た目も豪華に仕上がります。
ヒラメの中華風カルパッチョ
淡白な味わいのヒラメを中華風に味付けしたカルパッチョです。
砂糖、酢、しょうゆを使った甘酢風のドレッシングは、ごま油を使って香りよく仕上げましょう。水菜などの野菜と一緒にサラダのようにもいただけますよ。
【タイ】
鯛のエスニックカルパッチョ
ナンプラー香るエスニック風のタイのカルパッチョです。
カット野菜と刺身の鯛を使うことで、包丁もまな板も用意する必要がないため簡単に作れます。ふんわりとナンプラーが香るカルパッチョは、定番のものとはまた違ったおいしさです。
彩野菜と白身魚のカルパッチョ
白身魚のタイといんげん、トマトのカルパッチョです。
白ワインビネガーを使ったソースは香り豊かです。にんにくや黒こしょうで少しピリッとした辛味がアクセントになっています。
【ブリ】
ブリのカルパッチョ
ブリのカルパッチョです。
脂がのったブリは、レモン汁やオリーブオイルを使ったさっぱりとしたレモンソースと相性抜群です。
【ハマチ】
はまちのガーリックカルパッチョ
にんにくの風味がきいたハマチのカルパッチョです。
オリーブオイルににんにくを入れじっくりと加熱することで、にんにくの香りがしっかりとオイルに移ります。オリーブオイルはドレッシングに使い、にんにくはカリカリとした食感を活かしてトッピングに使いましょう。
【カンパチ】
カンパチのカルパッチョ
カンパチにトマトドレッシングをかけたカルパッチョです。
ミニトマトの旨味と優しい甘さのはちみつを使ったドレッシングが、料理を風味よく仕上げてくれます。ワインのおつまみとしてもおすすめの料理です。
塩昆布で簡単カルパッチョ
カンパチを使った和風のカルパッチョです。
塩昆布、オリーブオイル、レモン汁、こしょうを合わせたドレッシングは和風な味わいで、カンパチと相性抜群です。かいわれとみょうがを加えることで、さっぱりと食べやすくしてくれます。
【マグロ】
マグロのカルパッチョ
レモン醤油たれでいただくマグロのカルパッチョです。
たれにはオリーブオイルやレモン汁といったカルパッチョによく使う調味料の他に、しょうゆを使うことで風味がよくなります。少し和風のたれは赤身のマグロと相性がよいですよ。
【アジ】
アジのカルパッチョ
刺身用のアジを使った、メインのおかずにもおすすめのカルパッチョです。
ドレッシングに使われているおろししょうがが、魚の臭みを和らげ食べやすくしてくれます。
アジのコロコロ野菜カルパッチョ
鮮やかな野菜と合わせた見た目も楽しいカルパッチョは、おもてなしにもおすすめです。
刺身のアジに加えて、黄パプリカ、ズッキーニ、紫玉ねぎ、ミニトマトなどの彩りのよい野菜を使うことで華やかな見た目に仕上がります。
【イワシ】
イワシのカルパッチョ
脂がのったイワシをレモン風味でさっぱりといただけるレシピです。
みじん切りにした玉ねぎは食感も豊かです。切ったイワシに、調味料をかけるだけの簡単レシピなので、何かひと品追加したい時にもおすすめです。
【タコ】
たこのカルパッチョ
薄切りにしたタコを使ったカルパッチョです。
酢、オリーブオイル、砂糖、塩こしょうというよく使う調味料でドレッシングが作れますよ。赤と黄の2色のパプリカが料理に彩りを添えてくれます。
タコと大葉の和風カルパッチョ
タコを大葉や和風ドレッシングでさっぱりと仕上げたカルパッチョです。
ポン酢しょうゆとごま油で作るドレッシングは、材料2つで手軽に作れるのも嬉しいポイントです。少し辛味のある生の玉ねぎと、爽やかな大葉、タコは相性バッチリです。
【イカ】
イカとりんごのカルパッチョ
イカとりんごを合わせた、少し珍しいカルパッチョです。
むっちりとしたイカの食感と、シャキシャキのりんごの食感が楽しい料理です。レモン風味のドレッシングが爽やかな味わいで、こしょうのピリッとした風味もアクセントになっています。
【ホタテ】
ホタテのカルパッチョ
しょうゆやわさびを使った和風のたれで仕上げたカルパッチョです。
みりん、酢、しょうゆ、わさびといった調味料を使ったたれは、少し辛味がきいていてホタテとよく合います。お好みでイタリアンパセリをトッピングすれば香り豊かな料理に仕上がります。
カルパッチョはイタリア発祥のおもてなしにもおすすめの料理
今回は、カルパッチョの名前の由来やマリネとの違い、おすすめのレシピをご紹介しました。
魚の刺身などに、オリーブオイルやレモン汁などを使ったドレッシングをかけたカルパッチョは、簡単に作れて見た目も豪華な、おもてなしにもおすすめの料理です。
すでにカットされている刺身を使うことで、包丁やまな板を使わずに作れるので後片付けも楽ですよ。
ぜひ、さまざまな食材を使ってカルパッチョを作ってみてくださいね。