スパイスからハーブまで!香辛料の種類を一覧でご紹介
作成日: 2022/03/03
料理からお菓子まで、さまざまなものに欠かせない香辛料。店頭にはたくさんの種類が並んでおり、どれを使えばよいかわからなかったり、使いこなせないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、多彩な香辛料をハーブとスパイスに分けてそれぞれご紹介します。
香辛料とは
香辛料は刺激や香り、辛味などを与える植物のことで、ラテン語では「スパイス」と呼ばれています。
大きく分類すると花、葉、茎以外を使用するスパイスと、花、葉、茎を使用するハーブに分かれます。スパイスは加熱によって香りを引き出すのに対し、ハーブはちぎったりもんだりすることで香りを立たせることができます。
スパイスを用いた代表的な料理といえばカレーでしょう。下記ではカレーに使用するスパイスの種類や本格的なカレーの作り方をご紹介しています。
【香辛料一覧】スパイスの種類
ここではスパイスの種類をご紹介します。
唐辛子
舌が焼けるような辛さを持つ唐辛子は、世界各国の料理でおもに辛味をつけるために使われています。空洞で内部に種を含んでおり、品種や産地によって辛味や風味、色などが異なります。
日本や世界の唐辛子の種類、レシピなどはこちらでご紹介しています。
にんにく
独特の風味が食欲を刺激し、臭み消しや香りづけとしても活躍するにんにく。生のものは細かく切れば切るほど香りが強くなり、中華料理はもちろん、肉などの下味をつけるのにも活躍します。
にんにくの栄養や保存方法、レシピについてや、チューブとおろしにんにくの違いについてはそれぞれこちらでご紹介しています。
しょうが
世界中で使われ、日本の料理でもなじみのあるしょうがは、料理に辛味と香りを加えてくれます。日本ではすりおろしたり千切りにして、煮物や焼き物、刺身の薬味など幅広い料理に使われています。
しょうがのひとかけの量についてや下処理、保存方法、レシピなどはこちらご紹介しています。
わさび
刺身やそばの薬味など、日本料理に欠かせないわさびは辛味と香りを料理に加えてくれます。わさびには大きく分けて「本わさび」と「西洋わさび」があり、本わさびは日本原産のわさびで栽培方法によって「沢わさび」と「畑わさび」があります。本わさびは西洋わさびに比べて、さわやかで甘い香りがするのが特徴です。
西洋わさびの特徴や使い方、レシピなどはこちらでご紹介しています。
ごま
ナッツのような香りと種子を煎ることで香ばしさが増すごまは、料理の風味づけに活躍します。ごまには見た目が黒い「黒ごま」や、白くほのかな甘味と控えめな味を持ち、素材の味を活かす料理に重宝する「白ごま」、黄色から茶色でごま本来の旨味やコクが強く、濃厚な味わいが特徴の「金ごま」があります。
黒ごまの特徴や栄養、レシピなどはこちらでご紹介しています。
こしょう
こしょうはコショウ科コショウ属の植物で、ドライフルーツのように濃厚で刺激的な香りと辛味があり、肉や魚介、野菜料理などに幅広く使われています。日本で使用されているものはブラックペッパーとホワイトペッパーをブレンドしたもので、加工品も多く流通しています。
ブラックペッパーの特徴やレシピについてはこちらでご紹介しています。
山椒
柑橘のようなさわやかな香りとシャープでしびれる辛さを持つ山椒。春の山椒の若い芽は「木の芽」といい、古くから日本を代表するハーブのひとつです。うなぎのかば焼きはもちろん、ちりめんじゃこと炊き合わせたちりめん山椒や、みそと合わせた山椒みそなどの加工品、煮魚や牛肉のしぐれ煮などにも使われています。
山椒の種類や特徴、部位ごとの使い方、レシピなどはこちらでご紹介しています。
マスタード
マスタードはアブラナ科のカラシナという植物の種子で、辛味だけでなく素材のコクや旨味も強めるスパイスです。品種によって辛さが変わり、イエロー種は穏やかな辛味を持ちコクや旨味が強いのが特徴で、オリエンタル種やブラウン種は鼻に抜ける刺激的な辛味があります。
日本でなじみのある和辛子粉はマスタードシードから作られており、おでんやとんかつ、シューマイなどに使われています。
マスタードシードの特徴や種類、レシピなどはこちらでご紹介しています。
シナモン
シナモンはクスノキ科の常緑樹で、樹皮の部分がスパイスとして利用されます。甘く上品な香りを持ち、お菓子にはもちろん、料理の香りづけや肉の臭み消しなどにも使われています。
シナモンの特徴や使い方、レシピについてはこちらでご紹介しています。
ナツメグ
ナツメグは広く世界で用いられているスパイスとして、こしょう、シナモン、クローブと共に四大スパイスと呼ばれています。甘く刺激のある香りと上品なほろ苦さを持ち、肉や乳製品の臭みを和らげる効果があります。
ナツメグの特徴や代用品、レシピについてはこちらでご紹介しています。
オールスパイス
オールスパイスの名前はナツメグとクローブ、シナモンの風味を併せ持つことに由来しており、料理に風味を加えます。その名からミックスされたもののように感じますが単一のスパイスです。
こしょうと似たような見た目から「ジャマイカンペッパー」とも呼ばれています。もともとは赤色をしていますが、乾燥させることで黒褐色のこしょうのような見た目になります。
オールスパイスの特徴や代用品、使い方についてはこちらでご紹介しています。
【香辛料一覧】ハーブの種類
ここではハーブの種類をご紹介します。
パセリ
料理の彩りによく添えられているパセリは、独特な香りと少しくせのある味わいが特徴です。ヨーロッパでは平たい葉の形の「イタリアンパセリ」、日本では葉が縮れた「カーローパセリ」が一般的です。特徴的な香りを持つことから、香味野菜としてスープやサラダなどの風味づけとしても使われています。
パセリとイタリアンパセリについて、使い方や保存方法、レシピなどはそれぞれこちらでご紹介しています。
しそ(大葉)
料理の香りや味のアクセントとしても好まれるしそ(大葉)。さわやかな香りとさっぱりとした味わいが特徴です。「和のハーブ」とも呼ばれ、薬味としてだけではなく天ぷらなどの食材としても楽しむことができます。
しその栄養や保存方法、レシピについてはこちらでご紹介しています。
みょうが
シャキッとした歯ごたえがあり、さわやかな香りとほのかな苦味を持つ薬味としてなじみのあるみょうが。ふっくらとしてつややかな赤紫色をしており、料理の名脇役として活躍してくれます。
みょうがの特徴や切り方、保存方法、レシピについてはこちらでご紹介しています。
コリアンダーリーフ(パクチー)
独特の風味を持ちアジア料理の香りづけには欠かせないコリアンダーリーフ(パクチー)。料理のトッピングから炒め物、ソースなどに使われることが多くなっています。
コリアンダーとパクチーについてやパクチーの種類、レシピなどはこちらでご紹介しています。
クレソン
大根に似たピリッとした辛味と淡い苦味が特徴のクレソン。肉料理の付け合わせをはじめ、サラダや和え物などに多く使われています。
クレソンの特徴や栄養、選び方から保存方法、レシピなどはこちらでご紹介しています。
バジル
フレッシュな甘くてさわやかな香りが食欲をそそるバジルは、色や香りの違いがあり種類の多いハーブです。ピザやパスタ、トマト煮込みなど相性がよく、にんにくやオリーブオイルと組み合わせることで風味が増します。
バジルの保存方法やレシピなどはこちらでご紹介しています。
ローズマリー
すっきりとした清涼感とほろ苦さを持つローズマリーは、オリーブオイルやにんにくとの相性がよく、鶏肉や羊肉を使った肉料理、魚介類のグリルなどに使うのがおすすめです。
ローズマリーの特徴や使い方、保存方法、レシピについてはこちらでご紹介しています。
オレガノ
オレガノは「花薄荷(ハナハッカ)」という和名を持ち、トマトやチーズとの相性がよく、イタリア料理には欠かせないハーブです。シソ科のハーブの中でも香りが強く、ほろ苦さのあるさわやかな香りが特徴です。
オレガノの特徴や使い方、レシピについてはこちらでご紹介しています。
香辛料を使って香り豊かな食卓を楽しもう
香辛料は上手に活用することで料理の幅が広がり、肉や魚介、野菜の香りづけだけではなく、スイーツやドリンクにも使うことができます。風味が豊かで奥行きのある味わいに仕上がるので、いつもの料理に少し足してみるだけでも印象が変わりますよ。
スパイスやハーブの特徴を知って、さまざまな香辛料を普段の食生活に取り入れてみましょう。