おかずからスイーツまで!酒粕を使ったレシピ22選
作成日: 2020/11/20
更新日: 2020/11/25
日本酒を作る過程でできる酒粕。甘酒の材料として良く知られていますが、実はさまざまな料理に重宝する食材です。
とはいえ、甘酒以外の調理法に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では酒粕がどのような食品なのか基本情報を解説すると共に、酒粕を使った汁物や鍋物、おかず、主菜、スイーツなど全部で22のレシピを一挙にご紹介します。
こちらの記事でご紹介するレシピはアルコールを含んでいます。お子様、妊娠中の方、アルコールに弱い方などはご注意ください。
酒粕とは
酒粕とは、日本酒を製造する際に原料となる米・麹・酵母・水を発酵・熟成させたもの(もろみ)を、「圧搾」という搾り出す工程を経て残った固形物のことです。
酒粕の形状は大きく分けると「板粕」「ばら粕」の2種類あります。
板粕は、その名の通り平たく板状になったもので、最も一般的に出回っている酒粕です。ばら粕は、圧搾の際にこぼれてしまったものや、柔らかいものを集めた酒粕のこと。
それ以外にも、板粕やばら粕を練ってペースト状にしたものや、奈良漬けなどの漬物用としてさらに発酵させた酒粕も出回っています。
酒粕には旨味や甘味が含まれていることから、甘酒をはじめ、さまざまな料理に活用されてきました。
ただし、酒粕には微量にアルコールが含まれているので注意しましょう。
酒粕から作る甘酒のレシピ
酒粕を使った基本の甘酒の作り方を押さえておきましょう。
仕上げに入れるひとつまみの塩が、甘味をより引き立たせてくれます。出来立ての熱々はもちろんのこと、冷たくしてもおいしいので、季節問わず気軽に作ってみてはいかがでしょうか。
酒粕を使った鍋のレシピ
ここでは、酒粕を使った鍋のレシピを4つご紹介します。
鶏だんごとたっぷりきのこの酒かす鍋
みそと酒粕のとろりとしたコクが、鶏だんごときのこの優しい味わいにマッチ♪体の芯からポカポカと温まる鍋です。
酒粕は水を加えてレンジで温め、ペースト状にしてからみそと合わせると、なめらかに混ざります。
かす汁鍋
鮭、豚バラ肉、野菜、こんにゃくなど、たくさんの具材が入った贅沢なかす汁鍋です。
昆布と煮干しのだしに、それぞれの具材からも旨味が溶け出し、豊かな味わいを生み出します。酒粕とみそで味を調えることで、なめらかでコクのある一品に!
酒粕みそチーズ鍋
酒粕に、同じ発酵食品であるみそとチーズをプラスして、濃厚かつ旨味たっぷりに仕上げました。牡蛎は片栗粉をまぶしてから鍋に入れることで、縮みを防ぎふっくらと仕上がります。
熱々のチーズが具材にとろりと絡まったところを、ハフハフしながら食べたい一品!
サンマのつみれとごぼうの粕鍋
ひと手間かけて作ったサンマのつみれを、みそと酒粕で風味豊かに仕上げた鍋です。
たっぷり入ったゴボウがつみれとの相性抜群!セリのさわやかな香りも相まって、臭みも気にならず食べられます。
酒粕を使った汁物のレシピ
ここでは、酒粕を使った汁物のレシピを3つご紹介します。
鮭の粕汁
鮭と酒粕は相性抜群!甘塩の鮭を使うことで自然な塩味も加わり、コクのある味わいに仕上げた粕汁です。
酒粕はあらかじめだし汁で溶いておくと、汁と良くなじんで混ざりやすくなります。
豚の粕汁
豚肉が入ったボリューム満点の粕汁のご紹介です。にんじん、大根、しいたけは薄切りにすることで火が通りやすくなり、忙しい時でもさっと簡単に作れます!
酒粕の旨味に豚肉やしいたけの旨味も相まって、ご飯も進むおいしさです。
里芋の粕汁
ホクホクの里芋がたまらない!根菜がたっぷり入った体にもうれしい粕汁です。
根菜から出る上品な旨味に酒粕のコクが相まって、優しくほっこりとした味わいに仕上がります。寒い日に作って食べれば、体も心も温まりそうな一品。
酒粕を使った主菜のレシピ
酒粕を使った料理はご飯との相性も良く、おかずとしても大活躍します。ここでは酒粕の主菜レシピを6つご紹介!
鶏むね肉の酒かすみそ漬け焼き
発酵食品である酒粕とみそを使ったタレに漬け込むことで、パサつきがちな鶏胸肉がしっとりジューシーに焼き上がります♪
鶏胸肉と漬けダレは袋の中で揉み込むので、手が汚れにくいのもうれしいポイント。酒粕が固いときは、レンジで少し温めてから使用しましょう。
鶏手羽元の酒粕煮
酒粕を加えることでクリーミーで優しい味わいを楽しめる、鶏手羽元の煮物をご紹介!鶏手羽元は、フライパンで表面をこんがりと焼いてから煮込むことで、全体に香ばしい風味がつきます。
ほろっと柔らかく煮えたお肉と野菜が煮汁に良く絡み、体もほっこり温まる一品。
ぶり大根の酒粕煮
定番のぶり大根に酒粕を加えた、クリーミーでコクのある味わいの煮物です。柚子の皮を散らし、上品な香りに仕上げました。
大きく切った大根とぶりは食べごたえ抜群!みそは風味が飛びやすいので、最後に入れ、沸騰する直前で火を止めるようにしましょう。
さわらの粕漬け
淡泊なさわらも粕漬けにすることで、奥行きのある味わいになります。調味料とさわらを交互に重ねるようにするのが効率良く味を染み込ませるポイント。
焦げ付きやすいので、さわらについた調味料はさっと水で洗ってから焼きましょう。
たらと根菜の粕煮
あっさりとしたたらと野菜に、酒粕の濃厚な旨味が染み込んだ煮物のご紹介です!
火が通るまでに時間のかかるにんじんは、あらかじめレンジで軽く熱を通してから加えることで、全体的にバランス良く煮上がります。
酒粕グラタン
クリーミーな酒粕はグラタンにしてもおいしい!かぼちゃの自然な甘みに酒粕の旨味、そしてチーズのコクがプラスされ、濃厚で奥行きのある味わいを楽しめます。
酒粕を使った副菜のレシピ
ここでは、酒粕を使った副菜のレシピを3つご紹介。和え物やディップなど、主菜に添える一皿として活躍するものを集めました。
酒粕味噌ディップ
酒粕にクリームチーズを合わせることで、まろやかで食べやすいディップに仕上げました。ほんのり和風テイストで野菜がどんどん食べられそうな一品。お酒のおつまみにもぴったりです。
小松菜の酒粕白あえ
いつもの白あえも、酒粕を加えることで新鮮な味わいに変化します。ほんのりと甘く、鼻に抜ける酒粕の香りが上品な一品。
和食の副菜や、おもてなしにも喜ばれるのではないでしょうか。
しもつかれ
鮭や根菜などを酒粕で煮込んだ北関東の郷土料理、「しもつかれ」を食べやすくアレンジしたレシピです。甘塩鮭を使うことでまろやかな塩味も加わり、旨味たっぷりの仕上がりになります。
酒粕を使った主食のレシピ
ここでは、酒粕を使った主食になる麺のレシピを2つご紹介します。
酒粕クリーム明太子パスタ
明太子と酒粕は相性も良く、パスタと絡めるとぽってり濃厚な旨味を楽しめます。ピリ辛の明太子と、鼻に抜ける酒粕独特の風味は、まさに「大人の味」のパスタです。
ごぼうとベーコンの酒粕クリームうどん
バターで炒めたごぼうとベーコンに、酒粕、クリームチーズ、卵、うどんを合わせました。旨味たっぷりの具材にバター、クリームチーズ、酒粕のコクが加わって、まるで和風カルボナーラのような濃厚な一品に仕上がります。
酒粕を使ったお菓子のレシピ
ここでは、酒粕を使ったお菓子のレシピを3つご紹介します。
酒粕生チョコ
酒粕と日本酒の芳醇な香りを楽しめる生チョコのレシピをご紹介!酒粕は日本酒と合わせてレンジで温めることで、チョコレートと合わせやすくなります。
チョコを冷やし固めたら四角く切ってココアをまぶすだけなので、初心者でも簡単です♪
酒粕ケーキ
酒粕にヨーグルトやレモン汁の酸味を加えた、濃厚かつ後味さわやかな大人のベイクドケーキのご紹介です!
仕上げに塗る日本酒シロップで風味豊かな仕上がり♪甘いものが苦手な人にもおすすめしたい一品です。
酒粕甘納豆蒸しパン
酒粕の風味がふわっと香る、簡単蒸しパンのご紹介!ホットケーキミックスを使うので、面倒な行程は一切ありません。
蒸す際は水がなくなりそうになったら適宜足すようにし、空焚きしないように注意しましょう。
今夜のおかずは酒粕を使ってみませんか
酒粕は日本酒を作る過程でできる副産物ですが、単なる搾りかすではありません。旨味が含まれるため、古くからさまざまな料理に活用されてきました。
酒粕を使ったレシピは甘酒だけにあらず、ご飯のおかずになるものからスイーツまで、アイデアは無限に広がります。
ここでご紹介したレシピも参考にして、ぜひ毎日の食卓に酒粕を活用してみてはいかがでしょうか。