マイタケ(舞茸)とは?カロリーや栄養・レシピもご紹介
作成日: 2022/02/26
マイタケは炊き込みご飯や天ぷら、煮物などさまざまな料理に活躍する人気のきのこです。普段からよく使われる食材ですが、どのような栄養があるのでしょうか。
この記事では、マイタケの旬やカロリー、栄養についてみていきましょう。また、選び方から保存方法、レシピもご紹介します。
マイタケについて
まずはマイタケの語源や旬についてご紹介します。
マイタケの語源
マイタケの語源には諸説あるといわれています。マイタケは貴重なきのこだったため、山で見つけると舞って喜んだことからきているという説や、カサがヒラヒラしていて舞っているように見えるという説などが言い伝えられています。
マイタケの生育場所・旬
マイタケは、ナラ類、カシ類、シイ類といったブナ科樹木の根元などに寄生するきのこです。1970年代に人工栽培に成功し、広く流通するようになりました。
1年を通して店頭に並んでいますが、マイタケの旬は9月頃から10月頃です。おもに新潟県、静岡県、福岡県などで栽培されています。
マイタケと白マイタケの違い
マイタケには、一般的なマイタケと白マイタケの2種類があります。白マイタケはやわらかい食感で色が白いという特徴があります。調理したときに黒ずんだ煮汁が出ず、料理が彩りよく仕上がるため、色を付けたくないときにおすすめです。
マイタケのおもな栄養
ここからは、マイタケのカロリーやおもな栄養についてみていきましょう。
カロリー・食物繊維
生のまいたけ、可食部100gあたりのカロリーと食物繊維は以下の通りです。
・カロリー…22kcal
・食物繊維…3.5g
ビタミンD
マイタケに含まれているビタミンDを、ほかきのこと比較してご紹介します。それぞれ生の可食部100gあたりの数値は下記の通りです。
《まいたけ》
・ビタミンD…4.9g
《しいたけ》
・ビタミンD…0.3g
《ぶなしめじ》
・ビタミンD…0.5g
《エリンギ》
・ビタミンD…1.2g
マイタケは、きのこの中でもビタミンDが多く含まれていることがわかります。ビタミンDは、カルシウムの吸収や代謝を助ける、骨や歯の形成や成長促進に欠かせない栄養です。
また、ビタミンDには免疫機能を調節する働きがあり、ウイルスが体内に侵入した際に不要な免疫反応を抑え、必要な免疫機能を促すことがわかっています。
ビタミンDは油に溶けやすい脂溶性ビタミンのため、脂質を含む動物性食品から摂取した方が効率よく吸収できます。きのこ類でも炒め物や揚げ物など、油を使って調理することで吸収率を上げることができます。
βグルカン
βグルカンには血圧や血糖値、コレステロールを下げる効果や、免疫力を高めてガン細胞の増殖を抑制する効果が期待されています。また、腸を刺激して腸内環境を整える効果もあるため、大腸がんの予防にも役立つとされています。
マイタケのおいしい食べ方
マイタケは生では食べられないため、必ず加熱調理をするようにしましょう。強い香りと旨味を活かして、炊き込みご飯や鍋、みそ汁などに使うのがおすすめです。また、シャキシャキした食感を楽しめる天ぷらや炒め物にしてもおいしくいただけます。
マイタケの選び方
マイタケは大きさや見た目などで食感が異なります。カサの部分に厚みがあり、ぎゅっとつまっていてシャキッとしているものを選びましょう。軸の部分は白くて硬く、ハリがあるものがおすすめです。
マイタケの保存方法
ここからは、マイタケの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
マイタケを一度に使い切らない場合は、冷蔵庫で適切に保存しましょう。保存期間の目安は2週間ほどです。
詳しくはこちらをご覧ください。
冷凍保存
少し色が変わってしまいますが冷凍保存も可能です。そのまま、または食べやすい大きさに割いて保存しましょう。冷凍したマイタケは凍ったまま調理できます。保存期間の目安は約3〜4週間です。
詳しくはこちらでご紹介しています。
【主食】DELISH KITCHENのマイタケを使ったレシピ
ここからは、マイタケを使った主食のレシピをご紹介します。
鶏肉と舞茸の五目炊き込みご飯
鶏肉の旨味とマイタケの香りを堪能できる炊き込みご飯です。さまざまな具材の味が染み込んだご飯は贅沢な味わいです。具材と米を炊飯器に入れて炊くだけなので簡単に作れますよ。
まいたけチャーハン
マイタケの旨味と香りがたまらないチャーハンのレシピです。キムチのピリッとした辛さがやみつきになりますよ。具材がたっぷりでボリューム満点なので、ガッツリ食べたいときにおすすめです。
豚肉とまいたけの冷やしつけうどん
マイタケの香りと豚肉の旨味がうどんとよく合います。具材の風味がしっかりしているので、味付けはめんつゆだけでおいしく仕上がりますよ。暑い日のランチにもおすすめです。
まいたけのペペロンチーノ
マイタケの旨味と香りをシンプルに味わえる絶品のペペロンチーノです。オリーブオイルとにんにくがマイタケの旨味を引き立てます。手軽な材料で簡単に作れるのでランチにもぴったりですよ。
【主菜】DELISH KITCHENのマイタケを使ったレシピ
ここからは、マイタケを使った主菜のレシピをご紹介します。
舞茸の天ぷら
マイタケを使った人気メニュー、天ぷらのご紹介です。天ぷらにすることでマイタケの香りと旨味を堪能できます。サクサクの衣とマイタケのシャキシャキした食感が絶品です。
鶏もも肉とまいたけのバター炒め
にんにくとバターの香りが食欲をそそる、鶏もも肉とマイタケの炒め物です。思わずおかわりしたくなる風味豊かな一品ですよ。ランチや夕食のおかずにはもちろん、お酒にもよく合います。
まいたけのすき煮
牛肉や豆腐、マイタケを使って簡単に作れるすき焼き風の煮物です。甘辛い味付けがご飯によく合いますよ。マイタケと牛肉の旨味が豆腐に染み込み、たまらないおいしさです。
たっぷり舞茸の豚肉あんかけ
にんにくの香りが食欲をそそる一品です。風味豊かなマイタケと豚肉の旨味がピリ辛のあんによく合います。マイタケとチンゲン菜はサッと炒めることで、シャキシャキ食感を楽しめますよ。
舞茸と人参の肉巻き
ジューシーな豚肉でにんじんとマイタケを巻いた、食感が楽しい一品です。マイタケ、豚肉の旨味と甘辛い味付けでご飯が進みます。お弁当やおつまみにもぴったりですよ。
【副菜】DELISH KITCHENのマイタケを使ったレシピ
続いてはマイタケを使った副菜のレシピをみていきましょう。
まいたけのガーリックサラダ
マイタケの旨味と香りが楽しめるガーリックサラダです。たっぷりの具材とカラフルな彩りで、パーティーやおもてなしにもぴったりですよ。にんにくの風味が食欲をそそる一品です。
焼きまいたけのねぎポン酢がけ
こんがりと焼きつけたマイタケに、ポン酢しょうゆのたれをかけて楽しむ一品です。ポン酢しょうゆの酸味でさっぱりと食べられますよ。しょうがの風味とごま油の香りがアクセントになっています。
まいたけのマヨしょうゆ炒め
炒めるだけの簡単レシピです。マヨネーズとしょうゆの組み合わせは相性抜群で、ご飯によく合う味わいに。さっと作れるのであと一品が足りないときにおすすめです。
まいたけとベーコンのオリーブオイル炒め
豊かなマイタケの風味とベーコンの旨味で、簡単だけど味わい深い一品に。ベーコンとオリーブオイル、にんにくは間違いない組み合わせでマイタケとよく合います。お酒のあてにもぴったりです。
小松菜とまいたけのレンジ煮浸し
レンジで手軽に作れる小松菜とマイタケの煮浸しです。マイタケの旨味とだしが油揚げに染み込み、ホッとする味わいに。小松菜の鮮やかな緑色が食卓に彩りを添えてくれますよ。
れんこんとまいたけの黒酢煮
れんこんとマイタケの食感を堪能できる一品です。黒酢のコクとまろやかな酸味がくせになる、一度食べたら忘れられないおいしさです。お好みで七味唐辛子を振っていただきましょう。
【汁物】DELISH KITCHENのマイタケを使ったレシピ
最後にマイタケを使った汁物のレシピをご紹介します。
まいたけのお吸い物
マイタケの香りとだしの風味がたまらない、お吸い物のレシピです。マイタケから出る旨味で深みのある味わいに仕上がります。さやえんどうを加えて彩りを添えましょう。
焼きねぎと舞茸の味噌汁
全体に焼き色がつくまでしっかりと焼いたねぎとマイタケを入れたみそ汁です。具材を焼いてから煮ることで、いつものみそ汁がランクアップ。お好みで七味唐辛子を振っていただきましょう。
まいたけと卵のコンソメスープ
マイタケのシャキシャキした食感とふわふわの卵がくせになる味わいです。卵液に粉チーズを加えることで深みのある味わいに。白マイタケを使って彩りよく仕上げましょう。
チーズチャウダー
マイタケとベーコンの旨味、チーズのコクがたまらないチーズチャウダーです。寒い日に食べると体が温まりますよ。バケットを添えたり、パスタソースにするのもおすすめです。
マイタケにはさまざまな栄養が含まれている
マイタケには免疫機能を回復させる働きがあるβグルカンや、健康な骨や歯を維持するために欠かせないビタミンDなどの栄養が含まれています。
シャキシャキした食感、強い旨味と香りが特徴で、炊き込みご飯や天ぷら、炒め物などさまざまな料理に活躍しますよ。ご紹介したレシピを参考に、おいしいマイタケを味わってください。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』ビタミンD
(https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/10.html)(2022/02/26)