DELISH KITCHEN

季節を楽しむ春の山菜!種類や特徴とおすすめレシピもご紹介

作成日: 2023/04/25

寒さ厳しい冬が終わり、雪解けとともに春がやってきました。春といえば、桜をはじめさまざまな花が楽しめる花見の季節ですが、山では木々の新芽が芽吹きはじめる季節でもあります。
この季節にスーパーに並び始めるのが、ふきのとうやわらび、ぜんまいといった春の山菜です。山菜といっても、どのような種類があるのか分からないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、春の山菜の種類や特徴を解説するだけでなく、おすすめレシピも紹介します。春ならではの味が楽しめるレシピがそろっているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

目次

  1. 春の山菜一覧
  2. それぞれの山菜の特徴&おすすめレシピ
    1. ふきのとう
      1. ふきのとうの下処理方法

      2. ふきのとうのオリーブオイルあえ

      3. ふきのとうのアンチョビオイルパスタ

      4. ふきのとうの天ぷら

    2. せり
      1. せりの混ぜご飯

    3. みつば(根みつば)
      1. みつばとツナの大根サラダ

      2. ふわふわ卵とみつばのスープ

    4. タラの芽
      1. たらの芽のおひたし

      2. たらの芽の天ぷら

    5. コシアブラ
      1. コシアブラとじゃこ混ぜご飯

    6. うど
      1. うどの酢味噌がけ

    7. わらび
      1. わらびの煮物

      2. わらびと豚バラ肉の炊き込みご飯

    8. ぜんまい
      1. ゼンマイのナムル

      2. ぜんまいと油揚げの煮付け

    9. こごみ
      1. こごみの天ぷら

  3. 春の山菜をおすすめレシピで味わおう!

春の山菜一覧

雪解けとともに春が訪れ、山では若々しい新芽が芽吹き始める3月。この時期から収穫される、春の山菜の代表的な種類を紹介します。
・ふきのとう
・せり
・みつば
・タラの芽
・コシアブラ
・うど
・わらび
・ぜんまい
・こごみ
どれもこの季節しか味わえない山の恵みです。山菜を使った料理で、春を楽しみましょう。

それぞれの山菜の特徴&おすすめレシピ

山菜にはそれぞれ旬や味などの特徴があります。ここでは、それぞれの山菜の特徴と保存方法、おすすめレシピについて紹介します。

ふきのとう

まだ寒さが残る時期に、雪解け後から初春にかけて芽吹きだすふきのとうは、さわやかで清々しい香りとほのかな苦味が特徴です。油と相性がいいため、天ぷらにして食べるだけでなく、オリーブオイルで和えたりオイルパスタの具材にしたりと、さまざまな料理で味わえます。

2月〜3月に旬を迎えるふきのとうは、蕾が大きく育ったものよりも、硬く締まった小ぶりのものを選ぶといいでしょう。

ふきのとうは、乾燥を防ぐため濡らした新聞紙やキッチンペーパーに包んでから、ポリ袋などに入れて保存します。冷蔵庫に入れておくと、2〜3日ほど保存できます。鮮度が落ちると苦味やアクが強くなるため、入手したら新鮮なうちに調理しましょう。

ふきのとうの下処理方法

ふきのとうは下処理することで、苦味やアクを抑えて食べやすくなります。下処理は、塩を加えたたっぷりのお湯で茹でるだけと簡単です。下処理をした後のふきのとうは、天ぷらや和え物などで美味しくいただきましょう。

ふきのとうのオリーブオイルあえ

ほろ苦さが魅力のふきのとうを、シンプルに和え物でいただきましょう。ふきのとうのさわやかな香りとオリーブオイルの風味が合わさって、たまらない美味しさです。かつお節の風味がふきのとうの味わいを引き立てます。

ふきのとうのアンチョビオイルパスタ

ふきのとうを使ったオイルパスタを紹介します。ふきのとうの風味とアンチョビの塩気が、パスタに絡んで絶品です。ニンニクの香りと唐辛子の辛みが食欲をそそります。ぜひお試しください。

ふきのとうの天ぷら

春の訪れを食卓で感じられる、ふきのとうの天ぷらです。下処理したふきのとうの葉を開いてから揚げることで、まるで花のような仕上がりになります。サクッと揚げた衣とほのかな苦味を味わいましょう。

せり

せりは、なずな、はこべらと並んで、春の七草のひとつとして知られています。爽やかさが感じられる独特な香りと、ほのかな苦味が特徴です。

せりの旬は2〜4月です。選ぶ際には、緑色が濃く葉の先までみずみずしいものを選ぶといいでしょう。

せりを上手に保存するには、みずみずしさを逃さないようにすることです。湿らせたキッチンペーパーで根元を包み、新聞紙などで全体を覆って保存しましょう。野菜室に入れると2日〜3日保存できます。

せりの混ぜご飯

風味のよいせりを手軽に味わえる、混ぜご飯を紹介します。温かいご飯にせりといりごま、かつお節、しょうゆを混ぜるだけで簡単に作れます。香り豊かなせりとかつお節で、思わず箸が進む美味しさです。

みつば(根みつば)

風味のよいみつばは、サラダやかき揚げで味わうのがおすすめです。みつばの中でも「根みつば」は、しっかりとした茎と根がついていることが特徴で、お浸しや和え物にも向いています。

3月〜4月に旬を迎えるみつばは、全体が鮮やかな緑色で根元から葉の先まで、ピンとしたみずみずしいものを選ぶことがおすすめです。

料理の風味を引き立てるみつばは、さわやかな風味が特徴です。みつばのみずみずしさを逃さず保存するには、1日〜2日の短い間であれば濡らしたキッチンペーパーで根元を包み、全体をポリ袋などで覆って野菜室で保存しましょう。

みつばをなるべく長く保存したい場合には、冷凍保存がおすすめです。お浸しや和え物に使う場合には、茹でてから保存しましょう。お吸い物や丼物などに薬味として少量だけ使う場合は、生のまま冷凍します。

みつばとツナの大根サラダ

さわやかな風味のみつばをサラダで味わいましょう。シャキッとした食感の大根と、旨味のあるツナとマヨネーズの味つけが相性抜群です。みつばの風味がアクセントになり、箸が止まらなくなる美味しさです。

ふわふわ卵とみつばのスープ

今日の献立の一品に、卵とみつばのスープはいかがですか。鶏ガラスープをベースに、ふんわりと仕上げた卵とみつばの風味が楽しめます。クセのないみつばは食べやすく、子どもにもおすすめです。

タラの芽

別名「山菜の王様」と呼ばれるタラの芽は、ウコギ科タラノキ属のタラノキの若葉です。
柔らかくほろ苦い味が特徴で、天ぷらやおひたしで楽しむのがおすすめです。調理する際は、根元の茶色い部分を切り落として、茎部分のはかまを取って使うようにしましょう。

タラの芽の旬は、2月下旬〜6月上旬です。タラの芽を選ぶ際には、芽の先と茎の部分に注目します。芽の先が少し開き、ふっくらとして、3cm〜5cmに伸びているものを選びましょう。また、茎は鮮やかな緑色のものが新鮮です。

新聞紙で包んで冷蔵庫に入れておくと、2日〜3日ほど保存できます。

たらの芽のおひたし

ほろ苦さが魅力のたらの芽を、お浸しで味わってみませんか。たらの芽を茹でたら合わせた調味料に浸すだけと、簡単に作れます。だしの風味たっぷりのやさしい味わいが、タラの芽になじんで絶品です。ぜひお試しください。

たらの芽の天ぷら

山菜の王様と呼ばれるタラの芽を味わうなら、天ぷらがおすすめです。サクッと揚げた衣と、やわらかいタラの芽の食感の違いが楽しめる一品です。ご自宅で手作りすることで、揚げたてアツアツを味わえます。

コシアブラ

コシアブラはタラの芽と同じ、ウコギ科の木の芽です。タラの芽が「山菜の王様」と呼ばれるのに対して、コシアブラは「山菜の女王」と呼ばれます。
見た目はタラの芽と似ていますが、タラの芽よりも爽やかな香りを強く感じます。定番の天ぷらで食べられる他、混ぜご飯にするのもおすすめです。

コシアブラの旬は4月〜5月といわれています。切り口が黒ずんでおらず全体の色が生々とした緑色のものを選びましょう。また、葉が広がっておらず柄が開いていないものや、はかまの部分から柄が真っ直ぐ伸びているものがおすすめです。

保存する際は、新聞紙で包んでビニール袋に入れてから冷蔵庫で保管すると2日〜3日ほど保存できますが、新鮮なほうが香りも強く美味しいため、早めに料理に使うといいでしょう。

コシアブラとじゃこ混ぜご飯

春の山菜コシアブラを混ぜご飯でいただきましょう。ごま油で炒めたコシアブラは、風味がいっそう引き立ちます。ちりめんじゃこの香ばしい風味と甘辛い味付けが、ご飯によく合い、思わず箸が進む味わいです。ぜひ味わってみてください。

うど

山菜のうどは、新芽の部分が食べられる、多年草の一種です。山で自生しているうどを「山うど」、光を当てずに暗い場所で栽培したうどを「軟白うど」と呼びます。
シャキシャキっとした歯切れのよい食感が特徴で、サラダや酢の物だけでなく、酢みそ和えなどで食べられます。

山うどの旬は3月です。うどは、茎が太く真っ直ぐ伸び、産毛がびっしりと生えているものがおすすめです。新鮮なうどを見分けるにはうぶ毛に注目しましょう。触ると痛いくらいしっかりと生えているものが新鮮です。また、みずみずしくツヤのあるものを選びましょう。

うどを上手に保存するには、日光に当てないことが大切です。スーパーなどで売られているうどは、光を遮って育てられているため、光に当てるとかたくなってしまいます。新聞紙などで光を遮ってから、暗い場所で保存しましょう。

うどの酢味噌がけ

新鮮なうどが手に入ったら、ぜひ酢味噌で味わってみましょう。さっぱりとした味わいの酢味噌が、うどの苦味とよく合い、思わずクセになります。シャキシャキとした歯触りがアクセントになり、後ひくおいしさが楽しめます。

わらび

山などに自生しているわらびは、春先に出てくる新芽の部分を食べます。わらび餅の材料となるわらび粉は、このわらびの地下茎が原料です。わらびにはアクがあるため、調理する際にはアク抜きが必要になります。

3月〜5月に旬を迎えるわらびは、産毛がたくさん生えて、茎が太く短いものがおすすめです。保存する際は、生のまま保存せずに、アク抜きしてから水につけた状態で保管しましょう。

アクの強いわらびは、しっかりと下処理する必要があります。わらびのアク抜きには重曹を使います。お湯が熱すぎたり重曹を入れすぎたりすると、わらびが柔らかくなってしまうため注意しましょう。

わらびの煮物

献立の副菜にぴったりの、わらびの煮物です。出汁の風味を効かせて甘辛味に仕上げているので、ご飯のお供におすすめです。出汁を吸った油揚げがジューシーで、たまらないおいしさ。ぜひチャレンジしてみてください。

わらびと豚バラ肉の炊き込みご飯

わらびを使った炊き込みご飯を作ってみませんか。旨みのある豚肉と香りのよいわらびが、味が染みこんだご飯によく合います。ごま油の香りがわらびの風味を引き立てて絶品です。ぜひお試しください。

ぜんまい

見た目はわらびと似ているぜんまいも、春の山菜のひとつです。スーパーでは水煮で売られていることが多いぜんまいですが、アクが強い山菜なので、生で手に入ったときにはアク抜きが必要になります。

アク抜きの手順は次のとおりです。鍋に湯を沸かして重曹を入れ、綿毛を取ったぜんまいを入れて火を止めます。そのまま冷めるまで待ってから水で洗って、料理に使いましょう。

ぜんまいの旬は3月〜5月です。新鮮なぜんまいは、綿毛が残っていて巻きがしっかりとして、茎が硬いものを選びましょう。また、茎が太く真っ直ぐ伸びていて柔らかいものがおすすめです。
アク抜きしたぜんまいは、容器に入れて水を注いだ状態で保存します。空気に触れないよう密閉して保管し、水は1日に1回程度入れ替えましょう。

ゼンマイのナムル

献立の副菜やお酒のおつまみにおすすめの、ぜんまいのナムルを作ってみましょう。市販でも売られていますが、自宅で手作りしたナムルの美味しさは格別です。ニンニクの風味が効いた味付けが食欲をそそります。

ぜんまいと油揚げの煮付け

山菜の美味しさをシンプルに味わえる、ぜんまいと油揚げの煮付けをご紹介します。やわらかいぜんまいと出汁を含んだジューシーな油揚げは、ついつい箸が止まらなくなる味わいです。ぜひ作ってみてください。

こごみ

山菜の一種であるこごみは、正式名称を「クサソテツ」といいます。こごみとは、クサソテツの若芽のことです。わらびやぜんまいなど、シダ類の山菜の中で、こごみが最も美味しいとされています。わらびやぜんまいのように強いアクがないため、アク抜きせずに料理に使えることがポイントです。

こごみの旬は3月〜5月です。スーパーなどで売られているこごみを選ぶ際には、茎が太くて先端がしっかり巻いているものを選ぶといいでしょう。

乾燥を防ぐため新聞紙で包み、通気性をよくするため穴を開けた袋に入れて、野菜室で保存します。

こごみの天ぷら

春の山菜こごみを、天ぷらでシンプルに味わいましょう。肉厚で柔らかいこごみと、」サクッとした衣との食感の違いが楽しめます。少し塩をつけて食べるのはもちろん、そばやうどんに添えるのもおすすめです。

春の山菜をおすすめレシピで味わおう!

春に旬を迎える山菜には、ふきのとうやせり、みつばなどさまざまな種類があります。そのまま下処理せずに調理できる種類もありますが、アクが強い場合にはアク抜きなどの処理が必要です。山菜を保存する際には、乾燥を防いで野菜室や常温で保存し、なるべく早く料理したほうがいいでしょう。
香りや食感を楽しめる山菜は、天ぷらや和え物だけでなく、混ぜご飯やパスタにアレンジするのもおすすめです。春ならではの味わいを、ここでご紹介したレシピで味わってみてはいかがでしょうか。

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