DELISH KITCHEN

香味野菜とは?種類ごとの特徴や薬味との違い・レシピもご紹介

作成日: 2022/03/31

料理に香りや風味をつけるために使われる香味野菜。普段の調理で使っていても、香味野菜について詳しく知らないという方は多いのではないでしょうか。

この記事では、香味野菜について種類ごとの特徴や、薬味との違い、おすすめレシピもご紹介します。

目次

  1. 香味野菜について
    1. 香味野菜とは
    2. 香味野菜の役割
    3. 香味野菜と薬味の違い
  2. 香味野菜の種類
    1. しょうが
    2. 《レシピ》
    3. ・香味しょうゆだれ
    4. ・基本の豚の生姜焼き
    5. ・キーマカレー
    6. ・サムゲタン風粥
    7. 大葉
    8. 《レシピ》
    9. ・大葉(青じそ)ドレッシング
    10. ・ささみと大葉のわさび醤油和え
    11. ・豚バラ肉の大葉ロール
    12. ・大葉味噌の焼きおにぎり
    13. にんにく
    14. 《レシピ》
    15. ・にんにくソースの作り方
    16. ・豚ロースにんにく焼き
    17. ・基本のチキンのトマト煮
    18. ねぎ
    19. 《レシピ》
    20. ・塩だれ
    21. ・中華風ピリ辛豚しゃぶ
    22. ・ねぎま鍋
    23. ・鮭のあら汁
    24. 玉ねぎ
    25. 《レシピ》
    26. ・玉ねぎドレッシング
    27. ・煮込みハンバーグ
    28. ・豚肉の韓国味噌漬け焼き
    29. ・オニオングラタンスープ
    30. セロリ
    31. 《レシピ》
    32. ・基本のミートソース
    33. ・基本のクラムチャウダー
    34. ・セロリのツナマヨあえ
    35. ・ヤムウンセン
    36. パセリ
    37. 《レシピ》
    38. ・カルパッチョソース(パセリ風味)
    39. ・里芋とベーコンのガーリック炒め
    40. ・鶏むね肉の香草パン粉焼き
    41. みょうが
    42. 《レシピ》
    43. ・きゅうりとみょうがの塩昆布漬け
    44. ・みょうがとなすのお味噌汁
    45. ・冷や汁
  3. さまざまな香味野菜を料理に活用しよう

香味野菜について

まずは、香味野菜とはどのような野菜なのかをみていきましょう。

香味野菜とは

香味野菜は料理に香りや風味をつけて、引き立たせるために使われる野菜です。香り高いものが多く、組み合わせて使うこともあります。パセリやバジル、ミント、パクチーなどのフレッシュハーブも香味野菜です。

世界中で使われており、英語では「potherbs」、フランス語では「Mirepoix」といいます。「Mirepoix(ミルポア)」はフランス料理の用語で、玉ねぎ、にんじん、セロリの3種類の香味野菜を使ったスープやシチューのベースのことを指し、幅広い料理に利用されています。

香味野菜の役割

香味野菜を使うと香りや風味が増して、料理がワンランク上のおいしさに仕上がります。また、肉や魚などの臭み消しの効果もあります。

香味野菜と薬味の違い

香味野菜と薬味は同じような役割がありますが、薬味は完成した料理に添えて味を引き立たせるためのものです。野菜だけでなく、削り節やのりなどの乾物、唐辛子などの調味料、ゆずやかぼすなど柑橘類の果物も薬味に含まれます。

薬味についてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。

香味野菜の種類

香味野菜の種類とおすすめレシピをご紹介します。

しょうが

しょうがは辛味と独特な香りが特徴です。千切りにしたものを肉や魚と一緒に煮たり、下味をつけるときにすりおろしたものや、しぼり汁を加えたりして使います。そうすることで、食材の旨味が引き出されておいしさがワンランクアップします。

《レシピ》

・香味しょうゆだれ

みじん切りにしたしょうがと長ねぎを調味料と混ぜるだけ。しょうがとごま油の香りがきいて、食欲をそそる味わいです。肉や魚など、いろいろな料理で活用できます。

・基本の豚の生姜焼き

しょうがを使った定番料理である、豚のしょうが焼きです。やわらかく作るポイントは、豚ロース肉の筋切りをしっかり行うこと。片栗粉をまぶすと豚肉の旨味を閉じ込めることができ、味もしっかりからみます。

・キーマカレー

野菜をたっぷり使ったキーマカレーです。野菜はみじん切りにするので火が通りやすく、簡単に作れます。しょうがを入れると具材の旨味が引き出されて、奥深い味わいになりますよ。

・サムゲタン風粥

手羽先の旨味が溶け出しただしに、野菜とごはんを入れて煮たサムゲタン風粥です。手羽先の関節部分に切り込みを入れることで旨味が出やすくなります。しょうがが香る粥は体をあたためてくれるでしょう。

大葉

大葉は独特な風味と、すがすがしい香りが特徴です。鮮やかな緑色で、料理に彩りをプラスしてくれます。刺身のツマ、肉や魚に巻いたり、細かく刻んで和え物に使ったりするなど、さまざまな使い方ができます。

《レシピ》

・大葉(青じそ)ドレッシング

大葉をたっぷり使った風味豊かなドレッシングです。ミキサーで混ぜるだけで作れるので簡単ですよ。ノンオイルなのでさっぱりとした味わいです。お好きな料理にかけてお召し上がりください。

・ささみと大葉のわさび醤油和え

千切りにした大葉を加えて、さわやかに仕上げた和え物です。わさびの風味と大葉のさわやかな香りが食欲をそそります。ささみはレンジで加熱するので簡単に作れます。

・豚バラ肉の大葉ロール

豚バラ薄切り肉に大葉を巻いて、ポン酢しょうゆとバターで味付けした一品です。バターの香りと大葉の風味が豚肉の旨味を引き立てます。しっかりとした味付けで、ごはんが進みますよ。お弁当にもおすすめです。

・大葉味噌の焼きおにぎり

オーブントースターでこんがり焼いた大葉みそは香りがよく、おにぎりとの相性が抜群です。大葉みそは冷奴や炒め物の味付けなど、いろいろな料理で使ってもおいしくいただけます。

にんにく

にんにくは、独特の強い香りが特徴です。つぶしたものや薄切りにしたものを煮込み料理に使ったり、すりおろしたものを肉や魚の下味に加えたりします。また炒め物をするときに、にんにくを先に炒めて油に香りを移して使います。

《レシピ》

・にんにくソースの作り方

すりおろしたにんにくと玉ねぎに調味料を加えて煮込んで作ります。にんにくのきいたソースはハンバーグやステーキなどの肉料理と相性抜群です。ほかにも、魚料理や野菜にかけたりと幅広く使えます。

・豚ロースにんにく焼き

にんにくの香りが立った油で焼き、たれにもおろしにんにくを加えることで、にんにくを堪能できる一品です。香ばしいにんにくチップもアクセントです。濃厚な味付けで箸が止まらなくなるおいしさです。

・基本のチキンのトマト煮

鶏もも肉と野菜の旨味がたっぷりつまったスープが絶品です。じっくり煮込むとトマトの酸味がやわらぎ旨味が増します。お好みの具材をプラスするのもおすすめですよ。ごはんはもちろん、パンにも合うおかずです。

ねぎ

ねぎは独特の香りが強く、辛味があるのが特徴で、加熱すると甘味が増します。鍋料理、炒め物、和え物などのさまざまな料理に使ったり、小口切りや白髪ねぎにしてトッピングとして使ったりします。また、ねぎの青い部分は、肉や魚の臭み消しとして使われることが多くなっています。

《レシピ》

・塩だれ

みじん切りにしたねぎと調味料を混ぜるだけでできる塩だれです。レモンの酸味とごま油の香りがくせになります。焼肉やしゃぶしゃぶのたれ、チャーハン、冷奴などさまざまな使い方ができる万能たれです。

・中華風ピリ辛豚しゃぶ

レンジで加熱した豚バラ肉ともやしを、ピリ辛の中華だれで和えた一品です。酢を使っているのでさっぱりと食べられます。仕上げに、みじん切りのねぎをたっぷりかけてお召し上がりください。

・ねぎま鍋

焼き色がつくまでこんがり焼いたねぎとまぐろをしょうゆベースの調味料で煮たねぎま鍋です。まぐろから出る旨味がスープに溶け込んで絶品です。ねぎは焼くとトロトロになって甘味も増します。

・鮭のあら汁

鮭のあらを使った具だくさんのあら汁です。鮭のあらは煮る前にさっとゆでると臭みが取れますよ。長ねぎの白い部分はあら汁に入れ、青い部分は仕上げにのせることでねぎの異なる食感を味わえます。

玉ねぎ

玉ねぎは独特な香りと辛味があり、加熱すると甘くなります。輪切り、くし型切り、薄切りなどにして煮込み料理や炒め物に使ったり、みじん切りにしてひき肉やトマトソースなどに加えたり、さまざまな料理で活躍する食材です。また、食材の臭みを消す効果もあります。

《レシピ》

・玉ねぎドレッシング

すりおろした玉ねぎと調味料をレンジで加熱して作ります。レモン汁の酸味でさっぱりとしたドレッシングに仕上げます。サラダにかけるときはしっかり混ぜてください。

・煮込みハンバーグ

ふっくらと焼いたハンバーグを、玉ねぎとしめじの入ったソースで煮込みます。ソースにハンバーグを焼いたときに出た肉汁を加えるのがおいしさのポイント。ごはんにもパンにも合う絶品ハンバーグです。

・豚肉の韓国味噌漬け焼き

豚ロース薄切り肉と野菜をコチュジャンのコク豊かなみそだれに漬け込んで焼き、仕上げにピザ用チーズをたっぷりのせます。濃厚な味付けで満足感のある一品です。トロトロに溶けたチーズとからめながらお召し上がりください。

・オニオングラタンスープ

玉ねぎの旨味と甘さが魅力的なオニオングラタンスープです。玉ねぎとバターをレンジで加熱することで飴色の玉ねぎが簡単に作れます。バケットに旨味たっぷりのスープが染み込んでたまらないおいしさです。

セロリ

セロリは独特の強い香りが特徴です。生のままサラダやピクルスにしたり、炒め物や煮込み料理に使われたりします。また、肉や魚の臭み消しの効果もあります。

スープやロールキャベツなど洋風の煮込み料理に使われる、ブーケガルニにはセロリが欠かせません。ブーケガルニとは、香味野菜やハーブを乾燥させて束にしたもので、ヨーロッパなどでは古くから肉の臭み消しや料理の風味づけに使われていました。

《レシピ》

・基本のミートソース

みじん切りにした野菜と合いびき肉をにんにくが香る油でしっかりと炒め、カットトマト缶と調味料を加えて煮込みます。ローリエを加えて煮ると香りが引き立ち、さらにおいしく仕上がりますよ。

・基本のクラムチャウダー

生のあさりを使って本格的なクラムチャウダーを作りませんか。あさりとベーコンの旨味がクリーミーなスープに溶け出してたまらないおいしさです。具だくさんで満足感のある一品です。

・セロリのツナマヨあえ

セロリのさわやかな香りと、コクのあるツナマヨがやみつきになるおいしさの和え物です。黒こしょうのピリッとした辛さが味のアクセントに。簡単に作れるので、あと一品ほしいときにもおすすめです。

・ヤムウンセン

春雨、豚ひき肉、えび、野菜を調味料で和えるだけでできるヤムウンセンです。具だくさんなので食べごたえも抜群です。ごま油の風味と甘酸っぱい味わいが、やみつきになるおいしさです。

パセリ

パセリはほろ苦い風味とさわやかな香りが特徴です。そのまま料理の付け合わせに添えたり、みじん切りにして使ったりします。刻むとさらに風味がよくなり、肉や魚の臭み消しの効果もあります。

《レシピ》

・カルパッチョソース(パセリ風味)

パセリの香りとレモンの酸味がさわやかなカルパッチョソースです。カルパッチョやサラダはもちろん、肉料理や魚料理にも合います。簡単にできるので、ぜひ作ってみてください。

・里芋とベーコンのガーリック炒め

和食で使うことの多い里芋を洋風にアレンジした、里芋とベーコンのガーリック炒めです。里芋はレンジで加熱するので下処理が簡単です。ベーコンの塩気がきいているので、味付けは塩こしょうだけでおいしく仕上がります。

・鶏むね肉の香草パン粉焼き

パセリを混ぜたパン粉を鶏むね肉にまぶしてこんがりと焼きます。鶏むね肉は厚みを薄く均一にすることで、火の通りが早くなりますよ。衣はサクサク、中はジューシーで異なる食感が味わえます。

みょうが

みょうがは鼻に抜けるようなさわやかな香りが特徴です。千切りや小口切りにして使うことが多く、刺身のツマや和え物、漬物、みそ汁などに使われます。

《レシピ》

・きゅうりとみょうがの塩昆布漬け

きゅうりとみょうがを甘酸っぱい漬け汁に漬け込んださわやかな一品です。みょうがの香りと塩昆布の旨味が味のアクセントに。シャキシャキの食感がやみつきになります。

・みょうがとなすのお味噌汁

みょうがを使っていつもと違うみそ汁を作ってみませんか。みょうがのさわやかな香りと、トロトロのなすがくせになるみそ汁です。具材を加えてもおいしくいただけます。

・冷や汁

あじの干物の旨味とみその風味、みょうがのさわやかさが絶妙なおいしさの冷や汁です。暑いときや食欲のないときにもサラッと食べられるでしょう。氷を入れるのもおすすめです。

さまざまな香味野菜を料理に活用しよう

香味野菜は料理に香りや風味をつけて、より引き立たせるために使うものです。また、肉や魚などの臭みを消す効果もあります。薬味とも似ていますが、薬味は野菜だけでなく乾物や調味料、果物も含まれます。

それぞれ特徴が異なるので、料理に合うものを選んで使いましょう。ご紹介したレシピを参考に、毎日の食卓で香味野菜を活用してはいかがでしょうか。

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