
鶏肉の部位まとめ!おすすめの食べ方・レシピも
作成日: 2022/10/31
ひとくちに鶏肉と言っても部位がいろいろありますよね。鶏肉は部位によって食感や味に特徴があります。この記事では部位の特徴に加え、特徴を生かしたレシピをご紹介します。
定番の鶏肉の部位
鶏肉は定番の部位が7つあります。
もも肉
もも肉は適度な脂でコクがあり、歯ごたえとジューシーさが両立した部位です。加熱しても固くなりにくいので煮物や揚げ物など様々な料理で大活躍します。骨付きは、骨からうま味が出るのでじっくり加熱する煮込み料理や焼き物で使われることが多いです。からあげやトマト煮込みなどもも肉が主役である料理のレシピは、こちらのリンクで紹介しています。
動画で丁寧に解説しているので初心者の方にもおすすめです。
むね肉
むね肉は脂肪が比較的少ない部位のため、淡泊であっさりした味わいが特徴です。あっさりした味わいですが、グルタミン酸やイノシン酸といったうま味成分が含まれているので鶏肉の香りは楽しむことができます。しかしたんぱく質が多く、加熱しすぎると身が固くなってしまうので炒め物など加熱時間が短い料理がおすすめです。
むね肉の人気のレシピは以下でご紹介しています。
ささみ
ささみは胸肉の背中側、羽を動かす際によく動かす部位です。牛や豚でいうヒレの部分に該当します。脂肪が少なく、たんぱく質が多いためダイエットにも適しています。調理の際は筋取りをすることで、加熱したときに身が縮むのを防ぐことができます。かんたんな筋取りの方法、人気のレシピはこちらのリンクでご紹介しています。
手羽先
手羽先は漢字の通り羽の先端に近い部位です。骨や関節が多く少し食べづらいですが、コラーゲンと脂質が豊富でうま味やコクが強く感じられ肉と皮のバランスを楽しむことができます。煮物や揚げ物が定番です。以下のページでは定番の味付けだけでなく、韓国風の甘辛なからあげや照り焼き手羽先など簡単なアレンジレシピもご紹介しています。
手羽中
手羽中は手羽先の関節から先の部分を取り除いた、羽の中央の部位です。よく動かす部分なので締まった肉質が特徴です。手羽中も骨が2本あるので切り込みを入れることで火の通りが良くなり、味が染みやすくなります。切り込みを入れて開いて骨を抜いたり、中に餃子の餡など詰め物をして使ったりすることもあります。こちらのリンクに掲載されている下処理の方法では、骨が出て食べやすい手羽中チューリップの作り方も紹介されていますよ。
手羽元
手羽元は鶏の胸と羽をつなぐ部分です。脂肪が少なく、手羽先や手羽中よりもボリュームがありジューシーな味わいを楽しめます。衣をつけて揚げたフライドチキンは世代を問わず大人気ですね!また、スープに入れてコトコト煮込めば手羽元のうまみ・コクを味わうことができます。こちらのリンクではバラエティ豊かなレシピをご紹介しています。
レバー
焼鳥でも人気の鶏レバー。レバーは鶏の肝臓で鉄分をはじめとしたミネラルが豊富に含まれています。レバーの下処理と聞くと難しく思えるかもしれませんが、塩でもんだり牛乳に漬けたりするなど実は誰でも簡単にできる方法があります。このリンクでは手軽な下処理の方法やレバーの美味しさを活かしたレシピをご紹介しています。下処理してくさみをとったレバーは香味野菜と一緒に焼いたり炒めたりするとさらに食べやすくなります。
その他の鶏肉の部位
鶏肉はホルモンや皮などまるごと楽しめるお肉です。
ハツ
ハツは心臓に当たる部位で、1羽に付き1個しか取れない希少品です。全身に血液を送れるよう、強い筋肉でできているためプリッとした歯ごたえが楽しめます。ホルモンの中でも臭みが少なく、あっさりした味わいなので串焼きや煮物、揚げ物、炒め物などバラエティー豊かに楽しむことができます。
砂肝
砂肝は “砂嚢(さのう)”と呼ばれる鳥類特有の部位です。鶏には歯がないため、砂嚢を使って食べ物をすりつぶして消化します。嚙み切ることができるコリコリした食感が特徴でホルモンの中でも癖があまりなく食べやすいです。火が通りにくい部位ですので、お家で調理する際は注意してしっかりと焼きましょう。しょうがやにんにくを効かせると食べやすくなりますよ。
ヤゲン軟骨
ヤゲン軟骨は鶏の胸骨の先端部分にある柔らかい骨で胸肉の中に埋もれています。1羽からなんと約30gしか取れない希少な部位です。脂が少なく、膝軟骨よりも噛み切れやすい食感が特徴です。つくねに混ぜるとコリコリした食感を楽しめます。
ひざ軟骨
文字通り膝部分の軟骨のことです。ゴリゴリした少し硬めの食感ですが、一緒に取り出されたもも肉の身や脂と食べることで食感とジューシーな味わいの両方を楽しむことができます。
ぼんじり(テール)
ぼんじりは鶏のお尻の骨の周りについている三角形の肉で、非常に希少な部位です。鶏肉の大トロと呼ばれるほど脂がのっており、さらにプリッとした食感共にうま味が広がります。一羽から少量しか取れないため、お店によっては希少部位として提供されることもあります。
せせり
せせりとは鶏の首肉のことで、頻繁に動く首を支える筋肉であるため引き締まった肉質をしています。そして、筋肉質なだけでなく、脂ものっていることがせせりの特徴です。お家で調理するイメージがないかもしれませんが、下ごしらえは骨をそぎ落とすだけと非常に簡単です。別名、くびき、こにく、み、ネック、そろばんとも呼ばれます。
ソリレス
ソリレスはももの付け根部分にあるお肉です。鶏肉だとピンポン玉くらいの大きさで、1羽から2つしか取れない非常に希少な部位です。
かわ
居酒屋の定番メニューでもある鶏皮。うま味がギュッと詰まっており、脂がのったこってりな味わいが特徴です。ジューシーさを残して焼くもよし、水分が飛ぶまでじっくり加熱してパリパリに仕上げても美味しいです。
がら(鶏ガラ)
鶏ガラはスープを摂るための鶏の骨です。身を取り除いた脊髄、および肋骨から尻尾までの胴部分と、頭のみの部分があります。うま味成分のグルタミン酸が多く含まれているので、スープやカレーのダシとして使用されます。
とさか
鶏のとさか、イメージはないかもしれませんが実は食べることができます。そのままでは硬いですが、じっくりと加熱することで皮よりも少し柔らかめのふにゅっとした独特な食感に変わります。ゼラチン質でコラーゲンが豊富に含まれています。脂のねっとりした深い味わいは、大根おろしやポン酢がよく合います。別名、鳥帽子とも呼ばれます。
もみじ
もみじとは鶏の足先なかなか見かけない珍しい部位です。鶏の足は指が3本あり、もみじの葉のような形をしていることが名前の由来です。主にスープのだしとして使われますが、焼き鳥にしたり中華風の味付けで煮て食べたりすることもあります。
した(舌)
舌といえば牛タンが一般的ですが、鶏の舌も食べることができます。硬い食感で、コリッとしています。
きどう(気道)
別名ストローとも呼ばれる、肺に繋がる部分です。軟骨に煮たコリッとした食感をしていますが、軟骨よりも薄く歯切れが良いです。焼き鳥では脂肪が多い部位と合わせたり、煮込んだりして味わいます。
しょくどう(食道)
気道とは違い、脂が周りについているのでほどよいうま味があることが特徴です。さえずりとも呼ばれます。
あずき
あずきは鶏の脾臓のことです。とても小さく、その形状と色味からあずきと呼ばれています。ふわふわした食感でレバーにも似た苦みがあります。
はい(肺)
あまり流通しない部位の1つです。肺胞に血液が入っているため真っ赤な見た目ですが、肉質は柔らかくてうまみがあります。
せぎも
鶏の腎臓のことです。骨から外す際に非常に手間がかかる割に少量しか取れません。レバーよりも多くの鉄を含んでいます。
おたふく
鶏の胸腺のことです。クリーミーでトロっとした舌ざわりが魅力的です。
きんかん
メスの親鳥だけにある、腹卵を指します。この部位が卵黄になります。まだ白身がなく、名前の通りきんかんのような黄色くて丸い見た目をしています。
ふりそで
胸と手羽が接した部分のことです。脂肪は少ないですが水分が多く、しっとりした肉質が楽しめます。鶏の手の部分が着物のふりそでに似ていることからその名が付きました。別名、袖とも呼ばれます。
チューリップ
手羽元の別名です。
ぺた
ぼんじりの少し上、腰の皮の暑い部分です。皮よりも厚みがあり、しっかりとした歯ごたえをしています。さらに脂の甘味も感じられます。
あぶらつぼ
ぼんじりの付け根部分です。あぶらのつぼと呼ばれる通り脂をため込んでいますが、調理する際は脂肪質の部分を取り除きます。ぼんじりよりも濃厚な味わいで、独特の香りがします。
部位の特徴を活かして鶏肉を楽しもう
部位別に鶏肉の特徴をご紹介しました。部位の特徴からお好みを選んで焼き鳥屋さんで注文してみたり、手に入った際には調理してみたりしてはいかがでしょうか。
さらに詳しい部位ごとのカロリーや糖質はこちらの記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。