葉野菜の種類を一覧で解説!レシピもご紹介
作成日: 2022/03/07
葉の部分を食べる葉野菜には、ほうれん草や小松菜、キャベツ、白菜など、普段からなじみのある野菜だけでなく、ほかにも多くの種類があります。
この記事では、代表的な葉野菜の種類を解説するとともに、産地や旬の時期、レシピもあわせてご紹介します。
葉野菜とは
葉野菜とはおもに葉の部分を食べる野菜のことで「葉物類」「葉菜類」「菜葉」とも呼ばれます。
春が旬の葉野菜
春に旬を迎える葉野菜についてご紹介します。
【キャベツ】
通年で出回っているキャベツですが、なかでもおいしく食べられるのは2月下旬〜5月中旬です。この時期に収穫されるキャベツは「春キャベツ」と呼ばれ、ふわっとやわらかく巻いた葉と、みずみずしい食感が特徴です。おもに群馬県や愛知県、千葉県で栽培されています。
キャベツの栄養や保存方法については、こちらでご紹介しています。
《レシピ》
基本のロールキャベツ
ジューシーな肉だねをキャベツの葉で巻いたロールキャベツです。ベーコンの旨味を吸ったキャベツが味わい深い一品です。面積の広いキャベツの外側の葉を使うことで、肉だねが包みやすくなります。
【レタス】
レタスはおもに長野県や茨城県、群馬県で栽培されています。一年を通して店頭に並んでいますが、最もおいしい時期は「春レタス」として収穫される4〜5月です。シャキシャキとした歯ごたえと、みずみずしい食感が特徴です。
レタスの栄養やカロリーについては、こちらでご紹介しています。
《下処理・保存方法》
洗い方
冷蔵保存
冷凍保存
《レシピ》
レタスと豚バラのガーリック炒め
いつもは捨ててしまう外側の葉を使って、レタスと豚バラ肉のガーリック炒めを作りましょう。にんにくの風味をきかせた豚バラ肉とシャキシャキ食感のレタスがよく合います。
【にら】
店頭には一年を通して並んでいるにらですが、最もおいしく食べられる旬の時期は3〜4月です。最も多く栽培しているのは高知県で、続いて栃木県や茨城県があげられます。濃い緑色の細長い葉と、にんにくにも似た香りが特徴で、炒め物や和物など幅広く料理に使われます。
ニラの栄養や保存方法については、こちらでご紹介しています。
《レシピ》
ニラ玉
ニラと卵で簡単に作れる定番のニラ玉のレシピです。シャキシャキとしたニラと、ふんわりやわらかく仕上げた卵の食感の違いが楽しめます。
【あしたば】
あしたばとは、2月〜5月に旬を迎える多年草の一種で、房総半島や三浦半島、伊豆諸島など温かい太平洋沿岸部に自生しています。食用とされるのは葉と茎で、若葉はさわやかな香りとほのかに苦味があるのが特徴です。
あしたばの栄養や保存方法については、こちらでご紹介しています。
《レシピ》
あしたばのツナマヨサラダ
ほろ苦いあしたばと、まろやかなツナマヨが相性のよいサラダです。水にさらした玉ねぎのほんのりとした辛味がアクセントになっています。新鮮なあしたばが手に入ったら、ぜひお試しください。
夏が旬の葉野菜
夏に旬を迎える葉野菜についてご紹介します。
【しそ(大葉)】
近年ではハウス栽培されているため年間を通して手に入りやすくなったしそですが、旬は6〜9月の夏の時期です。おもな産地は愛知県で、全国の出荷量のおよそ半分を占めます。さわやかな風味が特徴で、薬味としてだけでなく天ぷらや炒め物などの料理にも使われます。
しその栄養や保存方法については、こちらでご紹介しています。
《レシピ》
シソの葉のピリ辛味噌漬け
みそにコチュジャンを加えたピリ辛のつけだれに、しその葉を漬け込みます。しそやしょうがの風味とみそのコクがよく合い、ごはんのお供としてぴったりです。
【モロヘイヤ】
アフリカの東北部や中東など高温な気候で栽培されてきたモロヘイヤは、日本では6〜9月にかけて旬の時期を迎えます。群馬県や愛知県、三重県、東京都で生産されており、若葉や茎を食用として食べますが、下ゆでするとオクラのような粘りが出てくることが特徴です。
《下処理・保存方法》
ゆで方
冷蔵保存
《レシピ》
モロヘイヤのおひたし
短時間でさっと作れるおひたしです。モロヘイヤをゆでてたれで味付けするだけで簡単に仕上がります。モロヘイヤの粘りにかつお節とたれがよくからみます。
【つるむらさき】
熱帯アジア原産のつるむらさきは、6〜8月に旬を迎えます。福島県や宮城県、山形県の東北3県で盛んに栽培されており、生産量は全国の約6割を占めています。原種は茎が紫色ですが、現在スーパーなどに出回っているものは緑色の茎のものが多く見られます。食用とするのは葉や茎で、独特の粘りがあることが特徴です。
つるむらさきの保存方法やゆで方、レシピについてはこちらでご紹介しています。
秋が旬の葉野菜
秋に旬を迎える葉野菜についてご紹介します。
【チンゲン菜】
チンゲン菜は中国から伝わったアブラナ科アブラナ属の葉野菜です。春や秋など気候が穏やかな時期によく収穫されますが、なかでも気温が下がり始める10〜11月に味がよくなるので、この時期がチンゲン菜の旬といえるでしょう。
国内では北から南まで幅広く栽培されているチンゲン菜ですが、特に出荷量が多いのは茨城県や静岡県です。茎は肉厚で加熱してもシャキシャキとした食感が楽しめることが特徴です。
《下処理・保存方法》
切り方
ゆで方
冷蔵保存
《レシピ》
青梗菜と卵のオイスター炒め
シャキシャキとしたチンゲン菜と、ふんわりとした卵の食感の違いが楽しめるオイスター炒めです。チンゲン菜の茎をくし形にカットすることで、より食感が楽しめる仕上がりになります。
【サラダ菜】
店頭でも一年中で見られるサラダ菜ですが、旬は春と秋の2回あります。秋の旬は9〜10月で、濃い緑色の葉とやわらかい食感が特徴です。おもな生産地は千葉県、静岡県、福岡県で、この3県で全国の約半分を生産しています。
サラダ菜の選び方や保存方法、栄養、レシピについてはこちらでご紹介しています。
【アマランサス】
アマランサスは熱帯アジア原産の葉野菜で「ヒユナ」とも呼ばれます。アマランサスといえば種子を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、種子を取る品種と葉野菜として食べる品種は異なります。
葉野菜としてのアマランサスは、おもに沖縄県で栽培されており、7〜10月頃に旬を迎えます。青臭さやくせはほとんどなく、さっとゆでるとやわらかい食感が楽しめます。
《レシピ》
アマランサスのアボカドカップサラダ
アマランサスの種子を使ったサラダです。まろやかな口当たりのアボカドに、プチプチと弾けるアマランサスの食感がアクセントになります。エビのほかにもホタテなどでアレンジするのもおすすめです。
冬が旬の葉野菜
ここでは冬が旬の葉野菜をご紹介します。
【白菜】
鍋やおひたしの材料として古くからなじみの深い白菜。旬は11〜2月で、この時期の白菜は密度が高く甘味を蓄えています。日本全国で栽培されていますが、おもな産地は茨城県や長野県です。加熱したり煮込んだりするほか、生のままでも食べることができます。
白菜の栄養や切り方、保存方法、レシピなどはこちらでご紹介しています。
【小松菜】
小松菜の旬は11〜3月です。霜が降りるこの時期の小松菜は、甘味が増して葉もやわらかくなります。主要な産地としては埼玉県や茨城県、福岡県、東京都など、関東地方で多く栽培されています。くせのないシャキシャキとした食感が特徴で、おひたしや炒め物など幅広く使えます。
《下処理・保存方法》
下処理
ゆで方
冷蔵保存
冷凍保存
《レシピ》
小松菜とツナの胡麻マヨナムル
レンジで簡単に作れる小松菜とツナのナムルです。マヨネーズやツナが小松菜にからんで、たまらないおいしさです。にんにくやごま油の風味がきいた一品です。
【ほうれん草】
ほうれん草の旬は11〜1月です。この時期のほうれん草は濃い緑色で、栄養分を蓄えているので甘味があります。おもな生産地は千葉県や埼玉県、群馬県、茨城県です。少しアクがあるのでゆでてから料理に使うとよいでしょう。
《下処理・保存方法》
洗い方
ゆで方
冷蔵保存
冷凍保存
《レシピ》
ほうれん草の基本のおひたし
献立の副菜におすすめのほうれん草のおひたしです。ゆでて水気を切ったほうれん草を、合わせ調味料にひたして味付けします。調味料はめんつゆで代用してもおいしく作れます。
【ケール】
青汁に使われる葉野菜としても有名なケールは、11〜2月の冬の時期に甘味が増しおいしくなります。おもに茨城県や島根県、岡山県などで生産されており、独特の苦味があることが特徴です。
ケールの栄養やレシピなどは、こちらでご紹介しています。
《レシピ》
豚肉とケールのガーリック炒め
にんにくの風味をきかせた豚肉と炒めて、ケールを食べやすくアレンジしています。豚肉の旨味とケールの苦味が絶妙に合う一品です。新鮮なケールが手に入ったら、ぜひお試しください。
葉も食べられる野菜
ここからは、葉も食べられる野菜についてご紹介します。
【大根の葉】
大根の旬は11〜2月です。日本全国で幅広く栽培されていますが、特に千葉県や北海道、青森県、鹿児島県で多く生産されています。捨ててしまいがちな大根の葉ですが、さまざまな栄養を含んでおり、漬物やみそ汁に入れるとおいしく食べられます。
大根の葉の栄養や保存方法、レシピについてはこちらでご紹介しています。
【にんじんの葉】
店頭で一年を通して販売されているにんじんですが、9〜12月が旬の時期です。おもな産地は北海道と千葉県です。さわやかな風味が特徴のにんじんの葉は、おひたしや和え物だけでなく生のままサラダにしても食べることができます。
にんじんの葉の栄養や保存方法、レシピについてはこちらでご紹介しています。
【かぶの葉】
かぶの旬は1〜3月と、10〜12月の2回あります。千葉県や埼玉県、青森県などで栽培されており、シャキシャキとした歯ごたえが特徴で、葉の付け根の部分に旨味が凝縮されています。炒め物やみそ汁、漬物などにおすすめです。
かぶの葉の栄養や保存方法、レシピについてはこちらでご紹介しています。
【セロリの葉】
温暖な気候を好むセロリの旬は5〜10月です。輸入品も多く見られるセロリですが、国産品のおもな産地は静岡県と長野県です。セロリの葉は硬くそのままでは食べにくいので、ゆでたり炒めたりと火を通してから食べるとよいでしょう。
セロリの葉を使ったレシピは、こちらでご紹介しています。
【ブロッコリーの葉】
ブロッコリーの旬は11〜3月で、おもに北海道と愛知県、埼玉県で栽培されています。一般的に茎や蕾の部分を食用としていますが、葉も食べることができます。ブロッコリーの葉は少し硬めの食感ですが、くせがなく食べやすいことが特徴です。
さまざまな種類の葉野菜を味わってみよう
季節ごとに旬を迎える葉野菜には、さまざまな種類があります。普段からよく使われる野菜のほか、あしたばやケール、アマランサスなど、あまりなじみのないものも葉野菜のひとつです。
いつもは捨ててしまう大根やにんじんの葉も、調理すればおいしく食べられますよ。それぞれの旬や特徴を知って、新鮮な葉野菜を味わいましょう。