冬野菜の種類を解説!それぞれの保存方法やレシピもご紹介
作成日: 2022/02/25
毎日の食生活になくてはならない野菜。その中でも冬に旬を迎える野菜は甘味があるものが多く、さまざまな料理で楽しめます。そんな冬の野菜にはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、代表的な冬野菜の種類や特徴を解説します。あわせて、それぞれの保存方法や下処理、おすすめレシピもご紹介します。
冬が旬の野菜一覧
冬が旬の野菜を一覧にまとめました。選び方や保存方法、おすすめレシピもご紹介します。
長ねぎ
長ねぎは青ねぎと違い、太くて白い部分が多いのが特徴です。食べる部分は葉ですが、長ねぎは深いところまで土寄せをして日が当たらないようにすることで白い部分を多くしています。加熱すると甘味があり煮込み料理などにぴったりです。
通年で店頭に並んでいますが、特に10月~2月頃に多く出回ります。選ぶ際は、巻きがしっかりしていて白い部分に弾力があるものを選びましょう。根元が二重にずれているもの、持ったときにふかふかとしているものは鮮度が落ちているので避けるようにします。
《保存方法》
常温・冷蔵保存
冷凍保存
《レシピ》
焼きねぎのお浸し
サンチュとねぎのチョレギサラダ
白菜
白菜はキャベツと同じアブラナ科の野菜で、鍋料理や漬物に欠かせない野菜です。10月~2月頃に多く出回り、水分が多くて歯ざわりがよく、煮込むととろけるような食感になり甘味が増すのも魅力です。
外の葉が緑色でしっかりと巻いているもの、白い部分につやがありずっしりと重みのあるものを選びましょう。カットしてある場合は葉がつまっていてみずみずしく、断面が盛り上がっていないものが新鮮です。
《保存方法》
常温保存
冷凍保存
《レシピ》
白菜の浅漬け
鶏もも肉と白菜のとろとろ煮
大根
大根は昔からなじみのある野菜のひとつです。10月~3月頃に多く出回り、生でも加熱してもおいしく、いろいろな料理に活用することができます。葉に近い部分は甘味が強く、先端の下の部分には辛味があるため、それぞれ使い分けるとよいでしょう。
選ぶ際は皮にハリとつやがあって、ずっしりと重みを感じるものを選びます。葉の切り落とし部分が乾燥しているものや、葉の隙間から新しい葉が生えてきているものは鮮度が落ちているので気をつけましょう。
《保存方法・使い方》
常温・冷蔵保存
冷凍保存
使い方
《レシピ》
基本のブリ大根
豚こま大根のとろとろ煮
大根のめんつゆナムル
ほうれん草
おひたしや炒め物、パスタなどいろいろな料理に使うことができるほうれん草。年間を通して店頭に並びますが、特に11月~2月頃に多く出回ります。ほうれん草にはアクの成分となるシュウ酸が含まれておりえぐみの原因になりますが、たっぷりの熱湯でゆでて水で冷やすと食べやすくなります。
ほうれん草は葉先までピンとハリがあり、厚みがあって深い緑色のものが新鮮です。また根元が赤くふっくらとしていて、茎が細すぎないものを選びましょう。
《保存方法・下処理》
冷蔵保存
冷凍保存
洗い方
ゆで方
《レシピ》
ほうれん草の基本のおひたし
鶏肉とほうれん草のグラタン
ブロッコリー
ブロッコリーは調理がしやすく、くせの少ない野菜です。キャベツと同じ仲間で普及したばかりの野菜ですが、今ではすっかり定着しました。小さな緑色のつぶがたくさんついていますが、ひとつひとつ花のつぼみです。そのため収穫せずに放っておくと黄色い花がたくさん咲きます。
選ぶ際は鮮やかで緑色が濃く、つぼみが隙間なくぎっしりつまったものがよいでしょう。つぼみが黄色くなっているものは鮮度が落ちていて、味や風味が悪くなっているので避けるようにします。
《保存方法・下処理》
冷蔵保存
冷凍保存
ゆで方
《レシピ》
ブロッコリーのたまごサラダ
ブロッコリーと卵の中華炒め
水菜
シャキシャキとした歯触りが特徴の水菜。くせのない味わいでサラダやおひたし、鍋料理など幅広い料理に使うことができます。水菜は日本が原産の野菜で、昔から京都府で栽培されてきたものです。関西地方を中心に食べられていましたが、今では全国に普及しています。
通年で水耕栽培のものが出回っていますが、本来は冬から春にかけて旬を迎えるもので流通のピークは3月~5月頃です。葉が鮮やかな緑色で茎につやがあり、株に弾力があるものを選びましょう。葉がしなびているものや、半透明になっているものは鮮度が落ちています。
《保存方法》
冷蔵保存
冷凍保存
《レシピ》
水菜とたくあんのごまマヨサラダ
あったまる♪豆腐の水菜あん
小松菜
小松菜はくせのない味で食べやすいのが魅力の野菜です。アブラナ属に分類され、チンゲン菜やからし菜なども同じ仲間です。アクが少ないのでそのまま炒めたり、漬物や煮びたしなど幅広い料理に使うことができます。
選ぶ際は葉が肉厚で丸みがあり、きれいな緑色のものがよいでしょう。また、茎は太めで根元のハリがしっかりしているものが新鮮です。全体的にみずみずしいかどうかもチェックしてください。
《保存方法・下処理》
冷蔵保存
冷凍保存
下処理
《レシピ》
ソーセージと小松菜の卵炒め
小松菜とベーコンの塩バタースープ
キャベツ
生はもちろん、加熱してもおいしくいただけるキャベツ。季節ごとに味や食感が変わり、特に冬のキャベツは1月~3月頃に店頭に並び、葉の巻きがぎゅっと締まっているのが魅力のひとつです。
キャベツは葉が鮮やかな緑色で、切り口が白いものが新鮮です。しっかりと葉が巻かれていてずっしりと重みがあるものを選びましょう。また、軸が大きいと葉が硬いことがあるため、軸のサイズは500円玉よりも小さい方がよいとされています。カットされているものは断面が膨らんでいないものを選びます。
《保存方法・下処理》
冷蔵保存
葉のむき方
《レシピ》
基本のコールスローサラダ
基本のロールキャベツ
ねぎ塩キャベツの肉巻き蒸し
れんこん
シャキシャキした食感や、もちっとした食感など独特の歯ごたえを持つれんこん。きんぴらや煮物、天ぷらなどにもよく使われています。9月~12月頃に多く出回り、根の部分を食べると思われがちですが、実際は地下茎という茎が膨らんだ部分を食べています。
ふっくらと丸みがあって太く、皮につやがあり穴が小さめでサイズが揃っているものを選びましょう。切り口が変色していたり、穴の内側が黒ずんでいるものは鮮度が落ちているので注意してください。
《保存方法・下処理》
冷蔵・冷凍保存
下処理
《レシピ》
肉味噌れんこん
れんこんピクルス
かぶ
かぶは大根と同じく昔から日本になじみのある野菜のひとつです。10月~12月頃に多く出回るかぶは国内に多くの品種があり、大きいものや小ぶりのもの、赤いものなど地域によってさまざまです。寒くなると甘味が増して、よりおいしくなります。
皮にハリとつやがあり、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。葉がついている場合は葉の緑色が鮮やかでみずみずしく、茎と根のつなぎ目が変色していないかも鮮度の目安になります。ひび割れや傷のあるもの、ひげ根が多いものは味が落ちています。
《保存方法・下処理》
冷蔵保存
皮のむき方
《レシピ》
丸ごとかぶの梅ドレッシングあえ
かぶとわかめの味噌汁
春菊
ギザギザした葉の形が特徴的な春菊は、特有の香りと風味を持ち、鍋物にはなくてはならない野菜のひとつです。10月~3月頃に多く出回り、春になると菊に似た花が咲くことからこの名前がついたとされています。
葉がピンとしていて緑色が濃く、茎の下の方まで葉がたくさんついているものが良品です。口当たりがソフトなものがお好みの場合、茎は細めで短いものを選ぶとよいですよ。葉が黄色くなっているものや枯れているものは避けましょう。
《保存方法・下処理》
冷蔵保存
ゆで方
《レシピ》
春菊とツナのおつまみサラダ
春菊とベーコンのにんにく炒め
新鮮な冬野菜を選んでおいしくいただこう
冬に旬を迎える野菜の特徴や選び方、保存方法、おすすめレシピなどをご紹介しました。1年中で見かけるものも多いですが、旬の時期の野菜は味が濃く風味も抜群です。
甘味が強い冬野菜は、加熱するとおいしくいただけるものが多いので、いろいろな料理に活躍します。新鮮なものを選び、さまざまなバリエーションで味わいましょう。